人目・視線が気になる

人見知りになる根本の原因は「とらわれ」。いくら自信をつけても直らない理由とは

「初対面だとうまくしゃべれない」「複数人の輪の中に入るのが苦手」

こうした「人見知り」と呼ばれる人たちはたくさんいます。

私自信、若いころから人見知りであることに強いコンプレックスを抱いていたことから、「なんとかこの性格を変えて自信をつけたい!」と切望してきました。

そして、人見知りな性格を直そうと色々なことにチャレンジしても、根本的に改善されることはありませんでした。

これは、人見知りの真の原因である「とらわれ」を理解せずに、ただ「うまく話せるようになる」「自分に自信をつける」といったことに焦点を当てていたためです。

根本から人見知りを直すためには、まず「とらわれ」から自分を解放させてやることが大切なのです。


人見知りの真の原因である「とらわれ」とは

とらわれとは、「~でなければならない」「~であるべきだ」といった“決めつけ”や“思い込み”のようなもののことをいいます。

たとえば、私の人見知りがピークだった頃には以下のような「とらわれ」を持っていました。

  • 人には明るく振るわなくてはならない
  • 元気のない自分を見せるのは恥ずかしいことだ
  • うまく話せないことは恥ずかしいことだ
  • 相手に不快な思いをさせてはいけない
  • 何か面白いことを言わないと人に認めてもらえない
  • 自分は過去に何らかのトラウマがあったから人見知りになったのである
  • 自信をつけて性格を変えないと人見知りは直せない
  • 少しでもコミュニケーションがうまくいかなければその人とは仲良くなれない

これらは、決して“事実”ではなく、今まで自分が勝手に作り上げてきた一種の「固定観念」でしかありませんでした。

人見知りから解放された今自信をもって言えることは、こうした「とらわれ」を解かない限り、人見知りは直すことができないということです。

また、この「とらわれ」は、人見知りのみならず「完璧主義」や「ネガティブ思考」などといった考え方にも影響を及ぼします。

もし自身の考え方が原因で生きづらさを抱えているような方は、「とらわれ」を解放することで今よりずいぶん楽に生きられるようになるかもしれません。

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「とらわれ」はどのようにしてできるのか

そもそも、こうした「とらわれ」はどのようにしてできるのでしょうか。

とらわれが作られる原因
  • 親や兄弟からの影響
  • 学校の先生からの影響
  • 友達からの影響
  • 職場の上司からの影響

「とらわれ」は、基本的には幼少期の体験がもとになって作られていきますが、生まれもった気質(性格)も考え方や行動に影響していることもあります。

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また、幼少期の体験に限らず、これまでに触れてきた「本」や「テレビ」「インターネット」からの情報などからも、影響を受ける可能性があります。

たとえば本やインターネットで知った情報を強く信じ込むことで、「ここに書いてあることは絶対に正しい」というような過剰な考えに陥ってしまうことがあるのです。

それがいつしか自分の中で「~したら恥ずかしい」「~しなければ嫌われる」などといった思い込みを作り上げてしまうのです。

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「自信さえつければ人見知りは良くなる」という勘違い

人見知りを克服したいと思って私がまず考えたのは、「とにかく自分に自信をつけよう」ということでした。

なぜなら、

  • もっと自信をつければオドオドせずにいられる
  • もっと自信をつければ気軽に発言できる
  • もっと自信をつければ人と会うときの不安もなくなる
  • もっと自信をつければ堂々と振る舞える

などと思っていたからです。

しかし、この考え方には少し危険が伴います。

「自信さえつければ人見知りは良くなる」という考え方は、

同時に「自信をつけなければ人見知りはよくならない」ということでもあり、

「人見知りではない自分」でいるためには常に自信を持っていなければいけなくなってしまうからです。

もちろん、自分に自信をつけることで堂々と振る舞えるようになることもありますし、それがきっかけでコミュニケーションも円滑にこなせるようになるかもしれません。

しかし、「自信さえつければ」ということだけに固執しすぎると、「自信のない自分」を許すことができなくなり、常に「完璧な自分」でいなければいけなくなってしまいます。

  • 失敗する自分
  • かっこ悪い自分
  • 欠点のある自分

そんな自分を隠し続けなければいけなくなることで、いつしか本来の自分を偽るようになってしまうでしょう。

人と会うとどこか緊張してしまい、人付き合いをリラックスして楽しむことができません。

 

『本当の自信』とは、欠点や弱さを含めた“ありのままの自分を受け入れられること”で初めて得ることができます。

自分の弱さを認め、それを受け入れることができれば、もう本当の自分を偽ったり、他のキャラクターを演じる必要はなくなります。

どんな相手を前にしても過度に装うことなく、自然体の自分を見せられるようにもなるのです。

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「無意識に作り上げたルール」を解放せよ

先に説明したように、「こうでなくてはならない」といった思い込みはプレッシャーを生み、人見知りを悪化させる原因となります。

こうした“無意識に作り上げてしまったルール”のようなものにとらわれているほど、緊張や不安を感じやすくなり、会話や振る舞いはぎこちなくなってしまうでしょう。

人とリラックスして関わるために一番意識すべきなのは、

「こう振る舞わなくては」「よく思われなくては」

といった思い込みを捨て、「自然体の自分」を表現するということです。

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てるてる(荒木明)
てるてる(荒木明)
HSP・内向型専門カウンセラー。北海道 札幌市在住。 若い頃から繊細で傷つきやすい性格に悩まされる➔弱い自分を否定し続け対人恐怖症・うつ病を経験。自分の気質を受け入れ、心の機能について一から学ぶことで今ではとても生きやすくなりました。 メール相談を通して、一人ひとりのお悩みに対するアドバイスを行っています。 >>詳しいプロフィール

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