人目・視線が気になる

【人目から解放される】ために大切な考え方とやるべきこと

「人目が気になる」「周りの反応が気になって本当の自分を出せない」

こういったことはないでしょうか?

周りの目を過剰に気にしてしまうのは、人見知りや対人不安をはじめとする「シャイネス」を持つ人の典型的な特徴です。

シャイネスに悩む人は、「自分が注目を浴びている感覚」を覚えやすく、本当の自分を周りの人に知られることや、人前で恥をかくことに対して不安・恐怖を覚えます。

また、それが原因で苦手な場面を避けがちになったり、自分の殻にこもりがちになってしまうことも心理学研究でわかっています。

シャイネスにおける対人不安傾向と対人消極傾向

ここでは、そんなシャイネスの人が少しでも楽に過ごせるように、「人目から解放される」ための考え方や行動についてのお話しをします。


思い込みをゆるめ柔軟な考え方を身につける

「人目が気になる」人は、そうでない人よりも否定的な「思い込み」が多い(強い)傾向があります。

例えば、

  • 人に格好悪いところを見せてはならない
  • 絶対に失敗してはならない
  • 完璧にやり遂げないといけない
  • これをやると恥を書く
  • これは私だけの責任だ

といったものが挙げられます。

こういった考え方は、仕事や集団作業をする場合にはある程度必要なことかもしれませんが、人見知りの人は”過剰”であることが多いようです。

人目を気にせずに自然体で過ごすためには、こうした”思い込み”をゆるめ、もっと柔軟でバラスの良い考え方を身につけることが大切です。

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「見られるている」ではなく「見ている」と認識する

人目を過剰に気にしてしまうときは、「他人からの評価」も気にしているということになります。

例えば、テストや試験など本当に人を評価するものに関しては誰でも強い緊張を持つものですが、人見知りの人の対象はそういったものに限りません。

  • 人前で発言する
  • 電話の応対をする
  • 周囲に人がいる状態で後輩に仕事を教える
  • 見られている状態で文字を書く・作業をする
  • 先輩・上司・偉い人と何気ない会話をする

など、日常の何気ない行動の一つ一つには、本来”評価”など存在しないものです。

これを、「自分は今見られて評価されている」と強く思い込んでしまって、余計な緊張を作り出してしまっているのです。

この緊張から解放されるには、「誰かに見られているのではなく、自分が”見ている”」と認識を変えることが大切です。

人目が気になったら、一度深呼吸して、意識や思考のベクトルを自分の「内側」から「外側」に向け直すようにしてみてください。

自分が“見ている”という感覚を持てば、不思議なほど緊張は和らいでいきます。

②自意識過剰であることを知る

「自意識過剰」というと、何に対しても自信満々で超プラス思考といったイメージをお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんが、実際には違います。

自意識は、「私的自意識」と「公的自意識」に分けられます。

「私的自意識」・・・自分の感情や気分など、内面に対して向けられる意識のこと。

「公的自意識」・・・自分の服装や髪型、立ち振る舞いなどに向けられる意識のこと。

シャイネスに関する社会心理学研究とその展望

「人目が気になる」という状態は、「公的自意識」が過剰になっている状態です。

何をするにも、自分の見た目や振る舞いが他人にどう映っているのかが気になってしまう。

また、それが原因で自然体の自分をさらけ出すことが困難になってしまうのです。

人目から解放されるには、まず自分が自意識過剰になっていることに気が付き、自分が思っているほど周りには注目されていないことを理解する必要があるでしょう。


③「被害妄想」をやめる

自意識過剰の状態が続いていると、徐々に”被害妄想的な発想”が増えてきます。

人目と周囲からの評価を意識し過ぎるあまりに、不安と恐怖が増大した状態になってしまうのです。

「失敗したらどうしよう」という不安が、しだいに「失敗したら怒られる・恥をかく・バカにされる」といった考えになれば、それはもう被害妄想の領域だと言えるかもしれません。

こうした思考状態に陥ると、人目に対する恐怖は余計に増していきますので、できるかぎり早くその癖を断ち切る必要があるでしょう。

被害妄想をやめるためには、自分が被害妄想をしていることに気が付くことが非常に大切です。

  • (みんなが見ている……)(いや、これは被害妄想だ)
  • (失敗したら笑われる……)(いや、これも被害妄想だ)

と、自分で作り出した恐怖を、「被害妄想が起こしていることだ」と認識するのです。

極端に人目が気になり疲れてしまう人は、すでに被害妄想をいくつも持っている可能性がありますので、まずは自分の被害妄想に気が付くことから始めてみてください。

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人目を気にし過ぎるという、一見軽い症状の奥には、「自意識過剰」「被害妄想」といった、根の深い認知のゆがみが隠れています。

こういったものを心の中に持っていると、自分の願望や好みにまでも影響を受け、本当にしたいことができなくなるといったことにもつながってしまいます。

人見知りを克服することは、コミュニケーション能力を高めるだけではなく、幸福な人生を送るためにも非常に大切なことです。ぜひ、ここでご紹介していることを一つでも実践してみてください。

少しでも良くなることを願っています。

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てるてる(荒木明)
てるてる(荒木明)
HSP・内向型専門カウンセラー。北海道 札幌市在住。 若い頃から繊細で傷つきやすい性格に悩まされる➔弱い自分を否定し続け対人恐怖症・うつ病を経験。自分の気質を受け入れ、心の機能について一から学ぶことで今ではとても生きやすくなりました。 メール相談を通して、一人ひとりのお悩みに対するアドバイスを行っています。 >>詳しいプロフィール

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