「人見知り」は、自分自身ではっきりと自覚し、周りにオープンにしている人もいますが、あえて向き合おうとしない場合や、押し隠しているケースもあります。
本来の自分を隠し、望ましい自分を周りに演出しようとすることは、実は人見知りの改善を遅らせてしまう行為です。
ここでは、人見知りを「自覚する」「隠さない」ことの大切さを解説します。
人見知りを隠すことのリスク
自分の周りを見渡してみて、「この人は人見知りだ」と断定できる人はそう多くないかもしれません。
しかし実際には人見知りの潜在的な数はかなりいると考えられています。
人見知りを自覚することを恐れている人や、また人見知り自体を恥ずかしく思って包み隠そうとしている人もたくさんいらっしゃいます。
こうした方達は、引っ込み思案でおとなしい性格というよりも、「不自然に元気な素振り」をしている傾向があります。
とある心理学研究では、人見知りや対人不安傾向の強い人ほど、自己呈示(じこていじ)欲求が高いことが示唆されています。
自己呈示(セルフ・プレゼンテーション)とは、自分自身をより良く見せようとするための印象操作のことをいいます。
人見知りの人は、「自分の弱い部分を見抜かれたくない」という心理が働くことで、自分自身を実際以上に大きく見せようとしてしまう場合があるのです。
その結果、人との関わりにおいて不要なプレッシャーを感じることが多くなり、人付き合いで疲れやすくなることも少なくありません。
そしてその体験によって、「私は人付き合いが苦手なんだ」「私が人見知りだからだ」といったようなマイナスの自己イメージを強化してしまう原因になったりもします。

こんな行動傾向に要注意
- 派手な服装やファッションで自分の評価を高めようとする
- 極端な発言をすることで、自分自身の本性を隠そうとしている
- 常にテンションを高くしたり明るく振る舞おうとしている
- 自分の欠点や弱点を隠し、長所だけを見せる
こういった行動傾向が思い当たる方は、ほぼ無意識的に「人見知りである自分」を隠そうとしているのかもしれません。
誰しも「周りに良く思われたい」という気持ちは少なからずあるものですが、その気持ちがあまりにも強すぎると、やはり人付き合いでリラックスすることができなくなってしまいます。
人見知りを「自覚する」「隠さない」ことは改善につながる

自分が人見知りであるということを「自覚する」「隠さない」ということは、人見知りの克服に欠かせない要素といえます。
周囲に人見知りだと思われていない場合でも、自分が無理に明るい自分を演出しているのであれば、それは本来の自分を包み隠しているだけにすぎません。
「本来の自分」と「理想の自分」のギャップが広がれば、色々なフラストレーションがたまり、他の問題や症状につながってしまうことも考えられます。
本当の意味で人見知りを克服するためには、弱い自分を「受け入れる勇気」「さらけだす勇気」を持つことが大切です。
人見知りを知られたくないために違うキャラクターを演じていることは、”克服せず放置している”こととあまり変わりません。
できるだけ早い段階で自分の考え方や捉え方の歪みに気が付き、改善の道へ進むことが大切です。
対人関係において不安や緊張を覚えやすく、実生活で精神的苦痛や疲弊を感じやすい性質や傾向を『シャイネス』といいます。
シャイネスの中には、『内気』や『恥ずかしがり』、『人見知り』といったものも含まれ、それが原因で人付き合いを避けてしまう方は多いとされています。
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