人見知り・コミュ障

あなたはどっち?人見知りとコミュ障の違い・チェック方法

「人とうまく会話ができない」「言動がぎこちなくなってしまう」

こうした『人見知り』・『コミュ障』と呼ばれる状態に悩む人は少なくありません。

どちらも円滑な人間関係を保つことができなかったり、人と話すことにストレスを感じてしまう傾向がありますので、すぐにでも克服したいと思う方が多いでしょう。

ただ、その前に自分が人見知りなのかコミュ障なのかをはっきりと自覚しておいたほうが、改善もしやすくなります。

ここでは、人見知りとコミュ障の違いや、自分がどちらに当てはまるかを知る方法などを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。


「コミュ障」とはどんなもの?

この”コミュ障”という言葉は、いわゆる「俗語」であり、本来の医学で使われているコミュニケーション障害とは違う意味を持っています。

医学的な意味では、肉体的・精神的に明確にコミュニケーションを取りづらい原因があるものを指し、自閉症や学習障害、言語障害などの疾患に伴う症状のことを言います。

これに対して「コミュ障」は、人との関わりやコミュニケーションに対する苦手意識のことをいいます。

また、コミュニケーションが苦手な期間が長く続いたことで、人との付き合いの経験が極めて少なくなることでも、コミュ障になることがあります。

一般的に言われるコミュ障は以下のような状態の人を指すことが多いようです。

コミュ障の特徴
  • 人とのコミュニケーションが苦手
  • 会話のキャッチボールがうまくできない
  • 初対面の人と仲良くなったり友人を作るのが苦手
  • 周りの空気を読むのが苦手
  • 会話やしぐさがぎこちない
  • 自分の感情をコントロールするのが苦手

最近の大きな社会問題でもある「ニート」や「引きこもり」の状態になると、他人と会話することが極端に減ってしまい、コミュ障になってしまうことも多いといわれています。

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人見知りとコミュ障の違い

人見知りとコミュ障の最も大きな違いは、「相手にどんな印象を持っているか?」ということです。

コミュ障の場合には、相手に対して「不安」や「恐怖感」などをあまり感じていないことが普通で、むしろ会話そのものを欲する傾向にあります。

長期間他人と接していなかったり、また人とは明らかに違う価値観があることで、言葉のキャッチボールがうまくできずにジレンマを感じて会話が苦手になってしまうケースが多いのです。

会話自体に緊張や焦りは感じますが、対峙した人そのものを嫌悪しているわけではありません。

ですから、コミュ障の人は環境が変わって多くの人に囲まれた仕事をしたり、発言の機会が増えると克服できる場合が多いといわれています。

これに対して「人見知り」は、”人そのもの”に不安や恐怖を感じることで、人付き合いや会話に対して苦手意識を覚えてしまいます。

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人見知りとコミュ障を見分けるチェック方法

ここまでの解説で、「人見知り」と「コミュ障」が、決して同じものではないことがご理解いただけたはずです。

そこからさらに進んで、自分が人見知りなのか、コミュ障なのかを明確に見分ける方法を解説します。

次の項目に当てはまるものが多いと、コミュ障ではなく”人見知り”である可能性が高いといえるでしょう。

  • 初対面の人と話すのが苦手
  • 数回会った人にはあまり緊張しない
  • 他人と会話したときにひどく疲れを感じる
  • 「できれば他人とはあまり話したくない」と思う
  • 他人には「人見知り」であることを気づかれていない
  • 複数の友人がいる

これらに該当する場合には、コミュ障ではなく「人見知り」であることが多いようです。

人見知りの場合には、自分だけが気疲れするようなことが多く、周囲の人からはあまり悪くは捉えられていないのが普通です。

これに対してコミュ障は、自ら進んで会話をすることもありますが、周囲に違和感を感じられたり、受け入れられずにつらい思いをすることが多いという特徴があります。

自分の人見知りのタイプやレベルを知るために、【タイプ別診断】自分の人見知り度合いをチェックして克服に役立てようの記事も参考にしてみてください。

人見知りもコミュ障もコミュニケーションを増やすことで改善できる!

人見知りとコミュ障は、性質は違っても改善する方法はあまり変わりません

どちらも「コミュニケーションの量を増やすこと」で、改善していける可能性があります。

コミュニケーションのテクニック的な部分に問題を抱えやすいコミュ障は、たくさん他人と接することで、会話に対する飢餓感が薄れたり、徐々に自分の発言に対して相手のリアクションを見て学習することができます。

「人見知り」の場合には、コミュニケーションをたくさんとることで、自分の中に「他人は怖くない」「危害を与えられるものではない」というプラス経験の蓄積が増えることで改善が期待できます。

ただ、人見知りもコミュ障も、「他人との接点が希薄になってしまうことで悪化しやすい」という共通点がありますので、その点には十分に注意が必要です。

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人見知りには「気質」も影響する

ここで忘れてはならないことが、人見知りには「気質」も影響するということです。

人との関わりで苦痛や疲労を感じやすいのは、「内向型」「HSP」といった、生まれ持った気質が影響しているかもしれないのです。

これらの気質は、外部の刺激に敏感であったり、繊細な感覚を持つことで人の気持ちや思惑を察知しやすかったりもします。

そうした性質が原因となり、対人関係に苦手意識を覚えることもあります。

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人見知りもコミュ障も、自分の努力次第では改善することができます。

人間関係によるストレスは、放置しておくと巨大化して手に負えなくなることもありますので、できるだけ早めに改善しておいた方が望ましいでしょう。

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てるてる(荒木明)
てるてる(荒木明)
HSP・内向型専門カウンセラー。北海道 札幌市在住。 若い頃から繊細で傷つきやすい性格に悩まされる➔弱い自分を否定し続け対人恐怖症・うつ病を経験。自分の気質を受け入れ、心の機能について一から学ぶことで今ではとても生きやすくなりました。 メール相談を通して、一人ひとりのお悩みに対するアドバイスを行っています。 >>詳しいプロフィール

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