こころのリセットと回復

心の元気を取り戻すために役立つ5つの方法とおすすめの本

「最近何だか元気が出ない」「どこか心がモヤモヤする」。。

心の元気がなくなると、何となく気持ちがすぐれない日々が続き、やがて日常生活に支障をきたすまで悪化してしまうことがあります。

私自身、仕事のストレスやうまくいかないことが続いたときには気分が塞ぎこみ、なかなか憂鬱な日々から抜け出せなくなったことがあります。

しかし、様々な本を読み、心の元気を回復させるために役立つ方法を実践していく中で、確かな効果を感じられるものをいくつか見つけることができました。

一度自分に合った心の回復方法を見つけられると、次に同じようなダメージを受けたときにも素早くリカバリーできるようになりますし、それがストレス耐性を高めることにもつながります。

ここでは、私が心の元気を取り戻すうえで役に立った方法や参考になった本をご紹介していきたいと思います。同じような境遇にある方の参考になれば幸いです。



心の元気がなくなってしまう理由

そもそも、心の元気がなくなってしまう理由にはどのようなものがあるのでしょうか?

それには以下のようなものが考えられます。

身体的な疲労が原因になっている

意外なことのようですが、身体的な疲労が原因で心の元気がなくなってしまうことがあります。

心と体は密接なつながりがあるため、肉体の疲労は心にも影響を及ぼしてしまうのです。

しかし、仲間とわいわい楽しみながらやるスポーツや、ウォーキングやジョギングなどで心の元気がなくなることはありません。

身体的な疲労が精神的疲労につながりやすいのは、仕事が原因の疲労や、日ごろ運動をしない人がいきなり激しい運動をした後のような非日常的な疲労です。

こうした楽しさのない身体的疲労や、イレギュラーな激しい疲労などの場合は精神的疲労につながりやすくなります。

体調不良がある場合も、心の元気には大きく影響します。
体調が悪いと気持ちも弱くなりますし、将来への不安なども生じやすいので、心の元気はなくなりやすいのです。

寝不足が原因になっている

寝不足は、心に悪影響を及ぼしやすいものです。
寝不足になると頭はぼーっとし、自律神経が乱れやすくなることから「憂鬱感」や「不安感」も湧き上がりやすくなります。

何となく心がモヤモヤしたり、ざわざわとした感覚に襲われるようであれば、睡眠の状態を見直してみると良いかもしれません。

  • 適切な睡眠時間(7~8時間)をとれているか?
  • 睡眠の質は良いか(朝まで熟睡できているか)?

ちゃんと寝ているつもりでも、眠りの質が浅ければ知らず知らずのうちに睡眠負債は蓄積されていき、やがて精神にも悪影響を及ぼしますので注意しましょう。

忙しすぎることが原因になっている

「忙」という漢字は「心」を「亡くす」と書くように、仕事や家事などで忙しすぎるのも心の元気をなくす原因になります。

趣味やレジャー、やりたい仕事などでアクティブかつポジティブに過ごしている時の充実した忙しさでも、体のケアが間に合っていないと不調を引き起こすこともあります。
それが仕事や家事、育児といった義務と責任を伴うものだとなおさらです。

忙しい状態が長く続くと、身体的な疲労もたまるので、さらに元気がなくなりやすくなります。

人間関係のストレスが原因になっている

人間関係のストレスは心の元気に最も大きく影響しやすいものです。
すべてのストレスは人間関係に由来すると断言する人もいるほどです。

  • 性格的に合わない人がいる
  • あの人の言い方が気にくわない
  • 自分がうまく会話できているか自信がない

といった、他人から見るとささいなことに見えるようなことでも本人にとっては大きなストレスになるものです。

また、最近では『SNS』が流行したことで見知らぬ人と気軽につながりを持つことができる反面、他人に対してネガティブな感情(ねたみ、そねみ、ひがみなど)を抱きやすくなっています。

心が疲れたと思ったら、できるだけそういったものからは距離を置くようにしたいものです。

心の元気を取り戻すための方法5つ

一度心の元気がなくなると、ネガティブな発想が多くなることから「もう元には戻れないのかも」と思ってしまうことがあるかもしれません。

しかし、多方面から回復につながるアプローチをすることによって、着実に元の自分に近づくことができます。

次に紹介する5つの方法を試してみてください。

①思い切った休みを取り、好きなことをやる

「自分の好きなことをする」ということには心の元気を回復させる効果があります。

脳内にある快楽物質が分泌され、気力や向上心が湧いてくるためです。

誰かと行動を共にすることも良いですが、より気兼ねなく行動できる一人旅はリフレッシュに効果的です。

ここでポイントとなるのが「休みに充てる期間」です。

疲れ切った心を回復させるためには、1日や2日の休みではなかなか難しいもの。

きちんとリカバリーするために、最低でも3日、できれば5日ほどの期間を休みに充てたいものです。

身体的な疲労をとるためにはゆっくり過ごすのも良いですが、あまりにだらだら過ごすよりも適度に動いた方が疲れはとれやすくなります。

  • 自分の好きな趣味に没頭する
  • 温泉巡りの旅に出る
  • パワースポットを巡る
  • かんたんな登山に挑戦してみる
  • 綺麗な景観を見ながらジョギングをする

こうした活動は心を回復させるために非常に効果的です。

②睡眠の質を高め、毎日熟睡する

質の高い睡眠をとることは、疲労回復やストレス解消に非常に効果的です。

脳がリセットされると、ストレスと感じていたことへの対処法が見つかったり、何とかなると前向きな気持ちになったりすることもあります。

質の高い睡眠をとる方法
  • 寝る前の2~3時間は食べ物を口にしない
  • 寝る前にタバコやお酒を飲まない(脳を興奮させるため)
  • 38~40度の湯舟で入浴する
  • アロマやハーブティーで心を落ち着かせる
  • ヨガや瞑想を行う

などが効果的です。

とくにハーブティーには、自律神経やこころのバランスを効果的に整えるものがあり、そういったものを上手に活用することで『不安』や『ゆううつ』といったネガティブな気分も抑えられるようになっていきます。

③悪いものを排除し、良いものに触れる

心の元気が出ないのは、知らず知らずのうちに悪いものにエネルギーを浪費してしまっているからかもしれません。

悪いものは考え方かもしれませんし、人や物、環境、情報かもしれません。

心あたりがあるもの、特に影響が大きいと感じるものは遠ざけるように意識することが大切です。

人が原因だと思うのならば、思い切って距離を置くことが大切なこともあるでしょう。

考え方が良くないと感じるのならば、本などを読んで他の価値観や考え方を身につけるのが効果的です。

またSNSやネットの情報は心を乱しがちなので、心に元気がない時は遠ざけた方が賢明でしょう。

④セロトニンを増やす生活習慣を取り入れる

セロトニンとは、感情を制御する神経伝達物質の一つで、不足することでネガティブな感情を抱きやすくなります。

ちょっとしたことにでも過敏に反応するようになり、イライラ、緊張、不安感といった症状を引き起こします。

過度なストレス、肉体的な疲労、精神的な疲労が続くことでセロトニンは不足しがちになります。

セロトニンを増やす方法
  • 規則正しい生活(早寝早起きを心がける、暴飲暴食をしないなど)
  • 軽い運動(自然の中をウォーキングする、サイクリングするなど)
  • セロトニンを作りだす栄養素をとる(トリプトファンなど)

セロトニンを増やすにはトリプトファンというアミノ酸が必要なので、トリプトファンを多く含む肉・魚といった食材をとるのもよいでしょう。

より効果的にセロトニンを増やすために、ビタミンやミネラルを含む野菜や果物、海藻類、乳製品などもバランスよくとることが大切です。

逆に、ジャンクフードや甘いものばかり摂取しているとビタミン・ミネラルを消費してしまい、セロトニンの合成が妨げられるので注意しましょう。

⑤たくさん笑う

たくさん笑うことも効果的です。
笑うマネをするだけでも脳は「笑っている」と判断し、快楽ホルモンを出します。

  • 口角を上げて目を大きく開く
  • お笑い動画を見る
  • 気の許せる友達に会ってたくさん笑う

こうしたことで不思議なくらいに心が明るく元気になっていきます。

心の元気を取り戻すために役立つ本3選

心の元気を取り戻すためには本を読むのも非常に効果的です。
以下に、心の元気を取り戻すために役立つ本を厳選して3つ選んでみました。
気になるものがあればぜひ一度読んでみてください。

①【人間関係の疲れに】嫌われる勇気

フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」として知られるアドラーの思想がわかりやすくまとめられた本。

「哲人」と「青年」による対話形式になっていて、難しい用語が時折出現するわりにはスラスラと読み進めることができます。

対人関係の悩み、トラウマ、劣等感などの悩みを抱える人にぜひ読んでもらいたい一冊です。

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②【仕事の疲れに】仕事で疲れたら、瞑想しよう。 1日20分・自分を浄化する習慣

スティーブ・ジョブスや松下幸之助といった世界の成功者も実践している瞑想法が紹介されています。

瞑想には

  • 疲れがとれる
  • ストレスが解消する
  • 集中力が増す

といった様々な効能があります。

たった5分間瞑想を行うだけでも頭の中がスッキリしますし、不思議と気持ちも前向きになります。

瞑想の入門書として最適な本ですので、まだ瞑想をやったことがないという方はぜひ手にとってみてください。

仕事で疲れたら、瞑想しよう。 1日20分・自分を浄化する習慣 (SB新書)

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③【ストレス全般に】ストレスを操るメンタル強化術

自分の弱点を武器にして、強いメンタルを手に入れる方法を知ることができる本。

  • ストレス、失敗と挫折、内向的な性格をうまく活用する方法
  • メンタルを強化するマインドセット法
  • ストレスの減らし方、味方につける方法

などを詳しく学ぶことのできる本です。

不安や緊張を抱えやすい人、ストレスを抱えやすい環境にいる人にはぜひ読んでみてもらいたい一冊です。

ストレスを操るメンタル強化術

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以上、「心の元気を取り戻すための方法とおすすめの本」をご紹介しました。

ご紹介した方法はどれも難しいものではないですし、本も気軽に読めるものが多いので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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てるてる(荒木明)
てるてる(荒木明)
HSP・内向型専門カウンセラー。北海道 札幌市在住。 若い頃から繊細で傷つきやすい性格に悩まされる➔弱い自分を否定し続け対人恐怖症・うつ病を経験。自分の気質を受け入れ、心の機能について一から学ぶことで今ではとても生きやすくなりました。 メール相談を通して、一人ひとりのお悩みに対するアドバイスを行っています。 >>詳しいプロフィール
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