生きづらさの解消

鼻をすする音、くちゃくちゃ音が異常に気になる『ミソフォニア(音嫌悪症)』の特徴・症状・原因

突然ですが、「ミソフォニア」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ミソフォニアは、「音嫌悪症」とも呼ばれ、生活空間で鳴る音や他人が出す音などが異常に気になってしまう症状のことをいいます。

これらの音は健康な人でも気になることがありますね。

たとえば、鼻をすする「ズーッ」という音や、食べ物を咀嚼する「くちゃくちゃ」という音など。

一度気になってしまうと音が鳴る度にイライラしてしまうといったこともあるでしょう。

しかし、ただイライラするだけでなく、過剰に反応して精神的につらくなったり、その場にいられなくなるほど取り乱したりする反応が起きれば、ミソフォニアの可能性があります

医学研究でもまだ全貌が解明されていないこの症状は、研究自体が始まったのもごく最近のことです。

調査によると、予想以上にミソフォニアに苦しめられる人が多く、決定的な治療法の発見が急がれる症状の一つでもあります。

この記事では、ミソフォニアの特徴や原因、具体的症状などについて解説します。心当たりのある方はこの記事を読むことで解決のヒントが得られるかもしれません。



他人が出す音が異常に気になってしまうミソフォニアの特徴

「ミソフォニア」は周囲の環境音が異常に気になったり、他人の出す音に強い嫌悪感を感じてしまう症状です。

明確な定義もされておらず、たとえ病院を受診したとしても、医師によって判断はまちまちであることが多いようです。

アムステルダム大学などの研究によると、人が生活する上において遭遇するありとあらゆる「音」に対して過敏になり、その対象は患者によっても違うとされています。

一般的には「大きな音」「高い音」「連続する音」に過敏になることが多く、強い嫌悪を感じて精神的、身体的に反応が起こります。

ミソフォニア反応が起きやすいと考えられる音
  • 咀嚼音
  • げっぷ
  • しゃっくり
  • 鼻すすりの音
  • くしゃみ
  • あくび
  • いびき
  • パソコンキーボードのタイピング音
  • マウスのクリック音

少し神経質な人でも、周囲の音が耳に入るとイライラしたり集中できないということが起こりますが、ミソフォニア患者との線引きも曖昧なので、現れる症状の度合いや性質から判断することになります。

「音」に対して過敏になる病気はいくつかあり、脳や神経・聴覚などの病気や機能不全が背後に潜んでいることも考えられます。

これらの病気の検査をし、身体的・物理的な原因が見当たらない場合にはミソフォニアの可能性が高くなるでしょう。

このように「ミソフォニア」は病名ではなく、未解明の症状の集まりであり、自律神経失調症などと同じ「症候群」の一種だといえます。

ミソフォニアの具体的な症状

「最近異常に音が気になる」と感じている人は、嫌悪する音を聞いたときに以下のような症状が出ていないかチェックしてみましょう。

  • 不安や恐怖を感じる
  • イライラしたり怒りを感じる
  • 激昂してしまう
  • その場から逃げ出してしまう
  • 音の原因に対して暴力的な行動をとってしまう
  • 動悸が激しくなる
  • 心拍数が上がる
  • 震える
  • 筋肉に緊張や硬直が起きる
  • 強い発汗が起きる
  • 呼吸が乱れる
  • パニックになってしまう

このようにミソフォニアはたんに「神経質な人」ということでは片付けられないレベルにまで反応する人のことを言います。


ミソフォニアの考えられる原因

まだ研究段階にあるミソフォニアですが、医療の最先端では脳疾患や知覚過敏症、あるいは精神疾患のどれかに該当すると考えられています。

ただミソフォニアになりやすい人には一定の共通点もあり、これらから実質的な原因を推測することもできます。

  • ストレスを多く抱えている
  • 生活習慣が乱れている
  • 自律神経が乱れている
  • 睡眠状態が悪い
  • 性格的な問題(ネガティブ・神経質・屈折した考えなど)

これらの要素は、その他の精神疾患にも通ずるところもあることが見てとれます。

女性の月経前・月経中にもミソフォニア的な症状が現れることもあるように、やはり「精神」や「神経」の部分に原因の大半が集約されている可能性が高いと考えられます。

ミソフォニアはただの短気・ヒステリーではない

ミソフォニアは「短気」といった性格や「ヒステリー」といった状態を指すものではありません。

”嫌悪症”という言葉から、性格的な原因を連想されるのですが、実際に身体的な症状も現れますから「精神疾患」や「神経障害」とも捉えることができます。

現在、ミソフォニアを脳生理学での研究では「島皮質(とうひしつ)」という感情を司る部位に、異常な活性化が見られることが確認されています。

発症原因そのものは未解明でも、はっきりと身体的には変化が見られるのです。

また、ミソフォニアの発症に”年齢”は関係なく、トラウマ的な障害が現れにくい幼児でも発症することがあります。そのため体質的・肉体的、あるいは環境的なところから原因を考える必要があるでしょう。

ミソフォニアはストレス量が普通の人よりもはるかに多い

ミソフォニニアは精神疾患のように他人には理解してもらえないことも多く、また医療診断の後ろ盾もなく勘違いされやすい疾患ですので、本人は孤独に苦しみ強いストレスとなります。

また、社交性が低下して人間関係が壊れてしまうようなことも少なくなく、社会生活に大きな悪影響があることがわかっています。

日々の生活の中で鳴っている音に恐怖と不安を持つこと以外にも、自分の心身に起きる強い反応に苦しんでしまうこともあるでしょう。

身体反応が他人から見ても明らかであるレベルでは、症状を周りに知られることに気を使いさらに強いストレスを抱えることになります。

このように、ミソフォニアはストレス量が普通の人よりもはるかに多いため、不安神経症や自律神経失調症、うつ病やパニック障害などの精神疾患へと進行してしまう危険性もあると考えられます。

そうなる前に、ストレスケアやリラックスに充てる時間を設けたり、普段から音が気になりにくい環境を選ぶなどの対策を考えなくてはなりません。

以下の記事では、私が実践して役立ったミソフォニア対策、改善法をご紹介していますので、よろしければご覧ください。

「ミソフォニア」はまだまだ未解明な疾患ですが、精神状態や生活習慣が原因となる精神疾患の一つととらえることもできます。

他人が出す音や生活音が異常に気になるようになったら、ミソフォニアを疑う必要があるかもしれません。

〈まとめ〉

  • ミソフォニアは極度に音に過敏になり強い拒否反応を示す特徴が出る疾患
  • ミソフォニアは精神的・身体的に具体的な症状が現れる
  • ミソフォニアは「ストレス」「生活習慣の乱れ」などが原因になることが多い
  • ミソフォニアはただの「短気」や「ヒステリー」とは異なる
  • ミソフォニアは普通の人よりもストレスを多く受けることになる
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てるてる(荒木明)
てるてる(荒木明)
HSP・内向型専門カウンセラー。北海道 札幌市在住。 若い頃から繊細で傷つきやすい性格に悩まされる➔弱い自分を否定し続け対人恐怖症・うつ病を経験。自分の気質を受け入れ、心の機能について一から学ぶことで今ではとても生きやすくなりました。 メール相談を通して、一人ひとりのお悩みに対するアドバイスを行っています。 >>詳しいプロフィール
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