内向的な性格

子供の行事で消耗しやすい方へ。気質に合った行動で楽に乗り切ろう

子供の行事(運動会・参観日・会食・発表会など)に苦痛や疲労を感じてしまう方は多いです。

たとえ自分の子供のイベントであっても、先にある不安や消耗することばかり考えてしまって、どこか億劫に感じてしまうのです。

そうした方は、「親だから行かなくてはならない」「親らしく振る舞わなくてはならない」などといった強制的な価値観に苦しめられてしまう方が多いように思います。

本来は子供が主役となる行事でも、真面目な方ほど自分に対して強いプレッシャーを感じ、うまく振る舞えない自分を責めてしまいがちです。

 

このように子供のイベント事に苦痛や疲労を感じやすいのは、あなた自身の「気質」が関係している可能性があります。

「気質」のことを理解すれば、自分を必要以上に批判することはなくなるはずです。そして、自分の気質に合った行動を心がけることで、行事への苦手意識も和らげることができるでしょう。

最後までお読みいただくことでモヤモヤした気持ちが少し楽になるかもしれません。少し長めの記事ですが、よろしければ目を通してみてください。




子供の行事への苦手意識は「気質」の影響かもしれない

子供が通う学校の行事などに参加した際、周囲にうまく溶け込めなかったりすることで自分を責めたり疲れてしまうようなことがあります。

笑顔で社交的に振る舞う親たちを見ると、つい「自分はなんて人付き合いが下手なんだろう・・・」と落ち込んでしまうようなこともあるかもしれません。

しかしこういった場面に苦手意識を持ったりすることは、決して珍しいことではないのです。もちろん、”常識”や”節度”が欠落しているということでもありません。

「周囲に溶け込めない」「たくさんの人の中にいると疲れてしまう」

こういった人付き合いの悩みには、生まれ持った「気質」が影響していることが多くあります。

気質は、性格とは少し違います。

性格は考え方や行動を変えることである程度変化させることができますが、

気質は生まれつきものであるために変えることが難しいといわれています。

あなたは外向型?内向型?

人の気質には様々な種類がありますが、大きく分類できるものに「内向型」と「外向型」があります。

両者は真逆のような特徴をもっており、集団内での行動や態度にも大きな差が生じます。

現代社会では、コミュニケーションが好きで明るく活動的な人が“立派な大人”だと捉えられがちです。これはまさしく「外向型」の性質であり、その反対の「内向型」は偏見や誤解を受けたりするケースもあります。

先ほどもお伝えしたように、これらの気質は生まれ持ったものであり、途中で変えようと思ってもなかなか難しいのです。

ですから、まずは自分の気質のことをよく知り、その気質と上手く付き合っていく方法を探ることがとても大切です。

自分がどちらのタイプがわからないという方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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また、人付き合いで疲労を感じやすい気質には『HSP』があります。

HSPには、「人の感情や場の空気感に敏感」「細かいことに気がつきやすい」などといった特徴があります。

思い当たる方は以下のセルフチェックも参考にしてみてください。

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子供の行事が苦手な人には「内向型」が多い

自分の子供の行事に参加したときに苦痛や疲れを感じやすい方は、「内向型」の気質であることが多いです。

内向型の人は感覚が繊細であることが多く、小さなことでも深く考えた上で行動するといった、慎重な性質があります。

「内向型の人」が子供の行事が苦手になりやすい理由には、次のようなものが考えられます。

理由1.表面的な会話が苦手

「内向型」の気質の人は表面的な会話が苦手な傾向があります。

これは「たてまえ」「お世辞」「社交辞令」までも深く考えてしまったり、相手の顔色が気になったり、何を考えているのかある程度推測できてしまうためで、人間関係においてエネルギーを消耗しやすい傾向があります。

子供の行事などはそれが頻繁に起きることになるので、苦痛や苦手意識を感じてしまうことは仕方のないことかもしれません。

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理由2.外の世界に興味を持ちにくい

内向型の人は、自分の思考の中を中心に生きています。

生活の活力もまた自分の心の奥から生み出しており、外の世界にはあまり興味を示さないという性質があります。

そのため、いくら自分の子供が仲良くしている子の親であったとしても、なかなか興味が持てなかったり、会話に対してもそれほど積極的になれないことがあるかもしれません。

反対に、外向型の人は外部的な刺激を自分のエネルギーとするので、人とのコミュニケーションを好み、そして欲する傾向にあります。

理由3.刺激に対するエネルギーの消耗が激しい

内向型の人は、外からの刺激に対してエネルギーを消耗しやすい傾向があります。

中にはそれが家族や自分の子供であっても、長く接することで強い疲労感を感じてしまうような方もいます。

そういった意味では、外界からの情報がシャットアウトされた一人の時間は、内向型の人にとって非常に貴重なものとなります。

膨大な情報と刺激が溢れる子供の行事のような場では、意識的に休息を取り入れると良いでしょう。

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「内向型」が子供の行事を楽に乗り切るには

自分が強い苦手意識を持つようなことを気合や根性だけで乗り越えようとすると、最悪の場合は精神を病んでしまうレベルにまでこじれてしまうこともあります。

そうならないためには、ストレスを最小限にとどめるための上手な乗り切り方を見つけておくことが大切です。

例えば子供の行事に対して苦手意識がある場合、以下のような関わり方を意識してみると良いかもしれません。

少人数での関わりを意識する

内向型の人は「深い人間関係」を作ることを得意とします。

1対1、あるいはごく少人数で付き合うようにすると、強い信頼関係を結べるような交流ができるはずです。

子供の行事に参加する際は、いち早く小さな輪を作り、その状態を維持するように心掛けてみると楽になるかもしれません。

その少人数の輪が、外部からの刺激から身を守ってくれるバリケードにもなるでしょう。

「その場限りの付き合い」と割り切る

真摯な態度で深く人と付き合おうとする内向型ですから、それが大人数になると”キャパオーバー”となってしまうことも少なくありません。

一人一人に使うエネルギーを少なくし、できる限り精神の消耗を抑えることが大切です。

中には

  • あれこれ考えすぎて自分が出せない
  • うまく付き合えない自分を責めてしまう

といった方もいらっしゃいます。

そのような方は、もう少し気楽に捉えて「これはその場限りの付き合いだ」と割り切ってしまうのも一つの考え方です。

そうすれば、「うまく付き合わなければ」といったプレッシャーや心の負担は大きく減らせるはずです。

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行事の前後の休息を大切にする

子供の行事やイベントでは、いつも以上に精神力を消費し疲れやすくなります。

精神的にいっぱいいっぱいの状態で多くの人と接すると、余計にうまくコミュニケーションがとれなかったり、苦痛に感じてしまう原因にもなりかねません。

行事の前には、しっかりと休息をとって体力を蓄えておくことをおすすめします。

また、行事から帰宅した後も、意識的に休息の時間を作ってリカバリーすることも大切です。

人付き合いによる疲労やストレスはその日のうちに癒やして回復させる意識を持ちましょう。

行事の前後にはできるだけ他の用事は入れずに、休息のための余白を多めに空けておくといいと思います。

最悪の場合は回避する

「子供の行事には出来るだけ参加したい」と思っていても、なんとなく本調子ではなかったり、どうしても気が進まないといったこともあると思います。

そうしたときには、無理して参加するのではなく、あえて回避する勇気を持つことも大切です。

また、行事中に気持ちや体力の限界を感じたら、途中で引き上げることも視野に入れておきましょう。

「最悪の場合は帰ってもいい」と思っておくだけでも、心にゆとりが持てます。

自分の「気質」「ペース」に合った行動を心がけることが楽に乗り切る秘訣

人は自分の気質に合わない行動を取ると、誰でも強いストレスを感じてしまうものです。

とくに内向型の人は独自の行動習慣やペースを持っていて、他から強要されたスケジュールで動くのが苦手

周囲に合わせてばかりになるのではなく、自分の気質とペースに合った行動をとることを心がけることが大切です。

そのためには、無理に大勢が集まる場に身を置くのではなく、少人数、または2人きりでいられる時間を増やすこと。

そして、一つ一つの付き合いを重くとらえるのではなく、「その場だけの付き合い」とできるだけ気楽に考えることです。

「全ての行事やイベントに参加しなくては」などと思わずに、「ときには回避したり途中で退席してもいい」と思って心の余裕を持つようにすることも大切です。

何に対しても真摯に向き合おうとするのが内向型です。そんな生真面目さを少しでも和らげることが、行事への苦手意識緩和につながるのかもしれません。

「何事も完璧にこなす必要はない」と思っておくだけでも気持ちが楽になりますよ。

今回ご紹介した内容が少しでも参考になれば幸いです。

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てるてる(荒木明)
てるてる(荒木明)
HSP・内向型専門カウンセラー。北海道 札幌市在住。 若い頃から繊細で傷つきやすい性格に悩まされる➔弱い自分を否定し続け対人恐怖症・うつ病を経験。自分の気質を受け入れ、心の機能について一から学ぶことで今ではとても生きやすくなりました。 メール相談を通して、一人ひとりのお悩みに対するアドバイスを行っています。 >>詳しいプロフィール

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