気持ちが落ち込んだとき、不運な出来事があったとき、あなたはどんな風にして立ち直っていますか?
- 「ただただ時間が解決してくれるのを待つ」
- 「自分なりの気分転換を取り入れる」
- 「おいしいものをたくさん食べて忘れる」
立ち直り方は人によってさまざまだと思います。
実は、この「立ち直り方」にはちょっとした“コツ”や“テクニック”があり、その方法を知っているか・知らないかで、落ち込んだときの立ち直りの早さが変わってきます。
落ち込みに上手く対処するためのメンタルリセット法を身につければ、長期間悩むことも少なくなり、前向きに過ごせる日が増えていきます。
「一度悩んだら引きずりやすい」「落ち込みから早く回復できるようになりたい」といった方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
この記事の目次
落ち込みやすい人の特徴・デメリット
落ち込みやすい人の特徴とデメリットを知っておきましょう。
こうしたことを知っておくことで、自分の考え方を見つめ直し、改善するきっかけにもつながります。
他人と比べてしまう
まず落ち込みやすい人は「他人と自分を比べてしまう」という特徴があります。
他人と自分を比べるのはたいていの人が無意識にやっている行動ですが、あまりに過剰だと自分を苦しめることになってしまいます。
自分よりも優れている人を見つける度に「自分にはできない」と感じてしまい、落ち込む機会が増えてしまうためです。
ストレス耐性が低い
落ち込みやすい人は、ストレスに弱い人が多いという特徴もあります。
特に人間関係のストレスに悩みやすく、ちょっとしたことで傷ついたり不安な気持ちになったりしがちです。
ストレスを感じるのは人間の防衛本能でありごく自然なことですが、やはりこれも度が過ぎると心身ともに疲れ切ってしまうということになりかねません。
自己肯定感が低い
落ち込みやすい人は、自己肯定感が低いことが多いです。
なかなか自分に自信が持てず、少しの刺激でも傷つき落ち込んでしまいます。
何かトラブルや失敗が起きると「自分が悪いんだ」「なぜこんなに自分はダメなんだ」と自分を責めてしまうのです。
立ち直りが早い人の特徴・メリット
落ち込むことは誰にでもありますが、立ち直りが早ければ心に必要以上のダメージを受けることもなくなります。
なかなか立ち直れないという人は、できるだけ以下のような考え方や行動に近づけたいものです。
他人と自分を比べない
立ち直りが早い人は他人と自分を比べることはしません。
いくら比べても不毛なことであると知っているためです。
他人と比べて一喜一憂している時間がなくなると、自分の能力を向上させることや、目の前の仕事に集中できるようになります。
余計な劣等感やネガティブな感情を抱きにくくなるので、落ち込みから立ち直るのも早くなります。
他人からの言葉をすべて真に受けない
最近ではテレビだけでなくYouTubeやSNSなどでも色々な意見が飛び交っていますが、いくらたくさんのアドバイスがあっても、本当に耳を貸すべきアドバイスというのは実はごくわずかしかないと思います。
なぜなら、「そのときの環境や心の状態は人それぞれ違う」からです。
自分に取り入れる言葉、受け流す言葉をしっかり選ぶ必要があります。
立ち直りが早い人は、自分に足りない部分を素直に認め、他人からのアドバイスを上手に取り入れることができます。
一方なかなか立ち直れない人は、いろんな意見をすべて真に受けてしまうことで、結果的に遠回りしてしまうことが多いのです。
気持ちの切り替えがうまい
立ち直りが早い人は、嫌なことや落ち込むことがあっても、「それはそれ!」という受け取り方で上手に気持ちを切り替えることができます。
気持ちを切り替えられると、ネガティブな気持ちを引きずらなくなるのでストレスも蓄積しにくくなります。
落ち込みから早く立ち直るためのメンタルリセット法6つ
落ち込むことは決して悪いことではありません。
ただ、落ち込む期間が長くなるほど心が病んでしまう可能性は高くなり、また立ち直るための時間と労力は増加します。
以下にご紹介する6つのメンタルリセット法を実践し、落ち込みから早く脱却するためのテクニックを身につけてみてください。
①外で体を動かす
「心と体はつながっている」という話を聞いたことはないでしょうか?
心が落ち込むと体にも頭痛や吐き気といった症状が出ますし、風邪をひくと心も弱りやすくなります。これは心(脳)と体が密接に関係していることを証明しています。
心を元気にするためには、体を活動的にすることが効果的です。体を動かすと雑念が消え、気持ちもポジティブな状態に持っていきやすくなります。
「外で」というのも大きなポイントです。
太陽の光や風、木々の緑に触れることで脳内にセロトニンが分泌し、不安やゆううつといったネガティブな感情が解消されていきます。
運動のコツとしては、
- ジョギングやウォーキング、ストレッチなどの軽度な運動にする
- 真夏の炎天下などは避け、快適な時間帯(特に朝がおすすめ)を選ぶ
こうしたポイントに気を付けるとよりリフレッシュ効果が高まります。
②マインドフルネス瞑想を行う
マインドフルネス瞑想とは、「今この瞬間に集中する」ための瞑想法です。
最近人気のあるメンタルリセット法で、多くのアスリートや企業でも取り入れられています。
- 集中力の向上
- 記憶力、処理力の向上
- ストレスの解消
- 免疫力の向上
- 前向きな気持ちになる
- 疲労回復
- 気持ちが新たになる
瞑想を生活の中に取り入れることで、思考が整理されやすくなり、また気持ちも前向きになりやすいことで立ち直りも早くすることができます。
- 静かで集中した場所、時間帯を選ぶ
- 自分が楽な姿勢で目を閉じる
- 呼吸に意識を向ける(7秒かけて息を吸う、10秒かけて息を吐く)
- 雑念が起きた場合は、「今、雑念が生じている」とそのまま受け入れ、再び呼吸に集中するようにする
- 一定時間(1分~15分ほど)たったらゆっくりと目をあける
瞑想は1度実践するだけでも効果がありますが、より高い効果を実感するために、できるだけ継続するようにしましょう。
少しでも長く継続するためのポイントは、
- 短い時間から始める
- 場所にこだわりすぎない
- 完璧を求めない
が挙げられます。
あまりやり方に縛られず、まずは1分からでも良いので「目を瞑って呼吸に意識を向ける」ということを生活の中に取り入れてみてください。
それだけでも、少しずつ気持ちに前向きな変化が生まれてくるはずです。
③身の回りを整理する、模様替えをする
身の回りを整えると、目から入る情報が整理され、心にもゆとりが生まれます。
また模様替えをすること自体が気分転換につながり、落ち込んだ気持ちをリセットするうえでも大変効果的です。
- 自分の身の回りから着実に進めていく(家全体の模様替えを一気にやろうとしない)
- デスクの上、玄関周り、キッチンの棚など、よく目につくところを重点的に行う
- 「使えるか使えないか」ではなく、「必要か不必要か」で不要物を捨てる
「部屋の乱れや心の乱れ」と言われるように、部屋が汚いと心も乱れがちになります。集中力は低下し、考え事が増え心もどんどん重くなってしまいます。
そうなる前に、身の回りを整理し、思考と心をスッキリさせておくことが大切です。
④質の高い睡眠をしっかりとる
質の高い睡眠をとることはとても大切なことです。
“質の高い睡眠”をとるためには、たんに長い時間眠れば良いというわけではありません。
簡単にいうと、「寝つきが良く、朝までぐっすり眠れる状態」が、“質の高い睡眠”です。
質の高い睡眠をとることにはたくさんのメリットがあります。
- 体と心の疲れをリセットする
- 不要な記憶や感情を解消する
- 免疫力の向上
- 記憶力・集中力の向上
反対に、睡眠の質が低いと心身の疲れがうまくリセットされず、ネガティブな感情を抱きやすくなることで落ち込みから立ち直りづらくなってしまいます。
ソファで寝る、スマホをいじりながら寝てしまう…
このような行為はまさに睡眠の質を低下させ、中途覚醒や早朝覚醒といった症状を引き起こす原因となります。
- 寝る2時間前までに湯船につかる
- あらかじめ部屋を暗くしておく
- 寝る前はスマホの使用を控える
- 寝る時間と起きる時間を毎日同じにする
- ヨガや瞑想、ハーブティーなどのリラックス法を取り入れる
- トリプトファン(セロトニンを作り出す原料)の摂取を意識する
こうした工夫で睡眠の質を向上させることができます。
⑤笑い話にする、笑って忘れる
立ち直るのが早い人は、自らの失敗を笑い話にするのが上手です。
どんな失敗も、笑い話にしてしまえば大したことのない失敗に思えるものです。
また意識的に人に話すことで、客観的な立場でその出来事を見ることができるようになります。そうすると、自分が思っていたよりも深刻ではない出来事であったことに気付くことがよくあります。
笑うことにはリラックス効果やストレス解消効果がありますので、笑い話にすることは落ち込んだ気分を回復させるのにも最適な方法なのです。
一人の場合は、動画などを見て気持ちをリフレッシュすることも効果的です。
⑥書いて発散するのもアリ
人に話しにくいようなことならば、書いて発散することも良いでしょう。
書くという行為も、やはり物事を客観的に見るのに役立ちます。
今の気持ちや考えを吐き出すことで思考が整理され、解決策も浮かびやすくなります。
ただ単にノートや紙に書くだけでもいいですが、ブログやTwitterなどでつぶやくのも効果的です。気持ちを吐き出すための専用アカウントなどを作っても良いかもしれませんね。
とくに、不安に思っていることや悩んでいることは溜め込まずに発散するようにしたいところです。
最後に
「落ち込みから早く立ち直るためのメンタルリセット法6つ」をご紹介しました。
落ち込んだときは、何もかも手に付かなくなったり、どうしてよいのかわからなくなってしまうこともあると思います。
しかし、そんなときこそ出来るだけ早い段階で上記のメンタルリセット法を試してみてください。
落ち込みから早くリカバリーできれば、すぐに次のステップへと進むことができます。
ぜひ、できることから初めてみてください。
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