人見知りの原因には、生まれ持った気質(HSP・内向型など)も影響しますが、もっとも多いのが「過去のつらい体験が原因となるケース」です。
過去の失敗がトラウマになり、対人場面において消極的な思考や行動を作り出すこともありますし、社会問題になっている“いじめ”も、人見知りの原因として多いものです。
今回は「過去の失敗」や「いじめ」が、どのように人見知りの原因になるのかを解説してみました。
人見知りの原因になりやすい失敗とは
人見知りは、心理学で「シャイネス」と呼ばれます。
シャイネスの要因には「過去の失敗体験」も含まれ、対人関係で何らかの失敗を体験することが人との関わりを消極的なものにすることが研究で示唆されています。
- 大勢の人の前で発言したときにアガって失敗した
- 発表会などで話すことを完全に忘れてしまい恥をかいた
- 人と話をしているときに上手く喋れず笑われた
- 他人に問い詰められて言葉に詰まりうまく答えられなかった
これらの失敗に共通するのは、「対人関係での失敗」ということです。
これが、「ただの失敗」と「人見知りの原因になりやすい失敗」の違いだといえるでしょう。
いじめ体験が原因で人見知りになるケースも多い
ここ最近の人見知りをする人の急増と、学生、あるいは職場での”いじめ”の存在は無関係だとはいえません。
いじめのケースで多いのは、
- 「無視された」
- 「一人だけのけものにされた」
- 「複数から嫌がらせを受けた」
- 「嫌なことを押し付けられた」
といったものです。
人は、社会生活の中で良好な人間関係を構築できてはじめて、幸福や安心が得られる生き物です。
そのため、コミュニティから阻害されるような扱いを受けることは、精神的に大きな負担と衝撃となり、トラウマ化しやすいのです。
また、「パワハラ」も”いじめ”と同じような結果をもたらすことがあります。
明らかに立場が上の者から理不尽な扱いを受けてしまうと、逃げ場がなく大きな苦痛を味わうことになってしまいます。
長期間のパワハラ(いじめ)を受け続けることで、記憶の中には対人関係での嫌な思い出が刷り込まれていきますので、そのトラウマが人見知りの性質を作り上げてしまう可能性は十分に考えられるでしょう。
強く傷つくことで思考や行動が“偏りがち”になる
過去の失敗やいじめによって傷ついた心は、人の思考や行動を変えてしまうことがあります。
その心の傷が長く癒やされない状態が続くことで、対人場面への考え方や行動が偏っていくのです。
たとえば、大勢の人の前で恥ずかしい思いをした場合、
「なんてことをしてしまったんだ…」
↓
「また人前に出ると失敗するかもしれない…」
↓
「人前で恥をかくことが怖い」
↓
「人とあまり関わらないようにしよう」
というように、ネガティブな思考や行動が作り出されやすくなるのです。
こういった考えは、その人の”妄想”や“思い込み”に過ぎないことも多く、精神医学では「認知の偏り」という用語を使います。
このような認知の偏りこそが、人見知りを強化してしまう根本的な原因なのです。
考え方や捉え方を修正していくことが大切
一度このようなネガティブな思考回路が脳の中に構築されてしまうと、あらゆることを否定的に捉えてしまうようになります。
その状態がひどくなれば、他人の親切や愛情でさえもストレートに捉えられなくなり、何に対しても懐疑的、悲観的になってしまうこともあります。
こういったネガティブな捉え方(認知の偏り)を少しずつ修正していくことは、人見知りの克服には欠かせないことです。
認知の偏りは、人見知りだけでなくさまざまな精神疾患の原因にもなりますので、気づいた段階で早めに修正していくことが大切です。
メール相談では、問題を引き起こしやすい考え方や捉え方を見つけるお手伝いや、それを修正するやり方などをお伝えすることができます。
誰にも知られずに相談したい、なかなか解決できない悩みがあるという方は手を伸ばしてみてくださいね。
https://dekiru-note.com/counseling/
対人関係において不安や緊張を覚えやすく、実生活で精神的苦痛や疲弊を感じやすい性質や傾向を『シャイネス』といいます。
シャイネスの中には、『内気』や『恥ずかしがり』、『人見知り』といったものも含まれ、それが原因で人付き合いを避けてしまう方は多いとされています。
このオンライン講座では、全14日間のメールレッスン+ワークシートの実践を通して、人に対する緊張や不安を和らげ、安心して人と付き合うための思考法や行動についてお伝えしていきます。
お好きなタイミングでメールを開封していただき、ご自分のペースで実践していただけることが最大のメリットです↓