人見知り・コミュ障

参観日や懇談会(保護者会)に行きたくないと感じる理由や対処法

幼稚園や小学校では、定期的に参観日があります。

子供の様子を見ることができる貴重な機会ですが、参観日やその後の懇親会(保護者会)に行きたくないと思う人は多いといいます。

もちろん、参観日や懇親会は強制参加というわけではありませんので、出席するか否かは個人の自由です。ただ、これらの行事を欠席することのデメリットもそれなりになるのも事実です。

この記事では、なぜ参観日や懇親会を苦手と感じてしまうのか?そう思ったときにどう対処すればいいのか?について書いてみたいと思います。


参観日や懇親会が苦手に感じやすい理由

参観日や懇親会が苦手と感じるのには、いくつかの理由が考えられます。

人とのコミュニケーションが苦手

“人見知り”や“コミュ障”といった性格の方は、とくにこうしたイベントには苦手意識が強いのかもしれません。
小学校に入ると保育園や幼稚園とは異なる人間関係が新たに始まるため、コミュニケーションが苦手な人にとっては大変な思いをすることになります。

授業参観だけならば親同士のコミュニケーションはそこまで発生しないので、コミュニケーションが苦手な人でも比較的参加しやすいといえます。

ですが懇親会や保護者会では、保護者同士の付き合いや、人前での発言もある程度必要となってくるので、コミュニケーションが苦手な人には気が乗らない場となることが多いのです。

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時間のムダに感じてしまう

参観日でも懇親会でも、参加するためには半日から1日あけておかねばなりません。
最近では共働きの家庭も多いので、仕事を休む必要がある人も多いものです。

忙しい時期であると、参観日や懇親会に時間をとられるのが惜しいと感じてしまうのも仕方ありません。

また、参加できない人のために、たいていは学校側でプリントを用意しています。プリントを見れば要旨はわかるので、参加しても時間のムダに感じてしまう人もいます。

下の子の送迎など、別の事情で参加しにくい人も多く、その場合も時間がもったいなく感じてしまいがちです。

極度に緊張してしまう、疲れてしまう

参観日や懇親会は、純粋に子供の姿を見たり、学校での様子を聞いたりするだけの場ではありません。
“親同士の品定めの場”という意味も持ち合わせています。

お互いに品定めされるのがわかっていてリラックスするというのは当然難しい話です。

また、小学校以上になると、保育園や幼稚園などのように、送迎時に顔を合わせるということがなくなるので、参観日や懇親会で初めて会うという人が大半となります。

初対面の人と顔を合わすというのはやはり緊張したり疲れたりするものです。
先生を交えての場なので多少かしこまった雰囲気があり、それも緊張や疲れの原因になります。

さらに、参観日や懇親会には、いつも通りのラフな格好でのぞむわけにはいきません。
ある程度きちんとした格好で行くことが求められます。
まわりから浮いていないかなど気にすることも多くなり、緊張や気疲れを感じやすくなります。

このような原因から、参観日や懇親会に参加したくない・苦手だと感じる人は多いのです。

しかし、参観日や懇親会を欠席してしまうデメリットも存在しますので、その点も知っておく必要があるでしょう。

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参観日や懇親会を欠席することのデメリット

参観日や懇親会を欠席することには以下のようなデメリットがあります。

保護者の顔を覚えられない

まず保護者の顔を覚えられないということです。
小学校にもなれば、子供だけでお互いの家を行き来することもでてきます。
誕生日会など、お呼ばれになることや、お世話になることもでてくるでしょう。

そのようなときに初対面で挨拶をするよりも、顔なじみであった方が挨拶もしやすくお願いもしやすくなります。
子供同士は仲良しでも、親同士の相性はいまいちということもありえますが、それならばそれで今後の対策がたてられます。

参観や懇親会を顔なじみになる場として活用することはできるでしょう。

口頭のニュアンスを聞きそびれるおそれがある

重要なことはプリントで配られるとは言っても、口頭で説明するときの細かいニュアンスまでは伝わりません。
プリントで書いてあることがどれくらいの重要度なのかなどがわからないので、大事な用件を見落とすことにもなりかねません。

特に子供たちの様子に関しては、文章よりも実際に話を聞いた方がわかりやすいことが多いものです。
先生の表情や口調、話し方なども参考になります。
子供の様子が詳しく知りたいのならば、懇親会や保護者会まで参加しておくべきです。

またそのときの質疑応答なども載っていないので、気になったことがあった場合に二度手間になります。

子供が参観を楽しみにしていることが多い

意外にも、子供は親が参観に来てくれるのを楽しみにしていることが多いものです。
反抗期を迎えるような年になっても、内心ではそわそわしている子供も少なくありません。
低学年ならなおさらです。

また最近では、親の参加を促すために、参観に来た親にインタビューするといった授業を展開するケースも増えてきています。
そうなると親が欠席した子供は寂しい思いをすることになってしまいます。

子供が残念がるというのも欠席した時のデメリットといえるでしょう。


参観日や懇親会に行きたくないと思ったときの対処法

こうしたデメリットがあることを知っても、「参観日や懇親会にはできれば行きたくない」と思うことは、親である前に一人の人として仕方のないことです。

そのような場合は以下のような対処法を意識しておくと気が楽になるかもしれません。

変に気負いすぎず、気軽な気持ちで参加する

参観日や懇親会、保護者会はあくまで子供主体の場なので、変に気負いすぎず気軽な気持ちで参加して良いでしょう。
もちろん、ある程度の服装マナーなどは必要ですが、何回か参加すれば慣れてきます。

保護者同士の付き合いなどを意識しなければと考えず、子供の様子を見ることを意識して参加しましょう。
案外みんな自分のことばかりで、人のことなんて見ていないものです。

みんな緊張していることを理解する

緊張しているのは自分だけではなく、ほとんどの人が緊張しているものです。
第一子の初めての参観日となれば、すべてが初めてなのでわからないことがあって当然です。

そしてそういう保護者は自分だけではないはずなので、緊張して当たり前と理解しましょう。
みんな緊張していると思うことができれば、心に余裕ができるかもしれません。

小さな目的を持って参加する

なんとなく参加しなければならないと考えているので、時間がもったいないなどと感じるのかもしれませんが、そのような場合は「小さな目的を持って参加してみる」とよいでしょう。

顔見知りの人が少なければ、仲良くなれそうな人を1人見つける、次回はその人に話しかけてみる、とそれぞれ目的を持って参加すれば有意義な時間になります。

親同士のネットワークがあると便利なことも多いので、ある程度知り合いがいるに越したことはありません。
それが疲れてしまうのならもちろん無理する必要はなく、参加すること自体を目的とすればよいでしょう。

 

参観日や懇親会、保護者会が苦手という人は多くいます。
ですが子供自身も楽しみにしていることが多いですし、参加することで得られるメリットも多くあります。
考え方を変えて、参加することをポジティブにとらえられるといいですね。

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てるてる(荒木明)
てるてる(荒木明)
HSP・内向型専門カウンセラー。北海道 札幌市在住。 若い頃から繊細で傷つきやすい性格に悩まされる➔弱い自分を否定し続け対人恐怖症・うつ病を経験。自分の気質を受け入れ、心の機能について一から学ぶことで今ではとても生きやすくなりました。 メール相談を通して、一人ひとりのお悩みに対するアドバイスを行っています。 >>詳しいプロフィール

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