会ったばかりの人をすぐに「いいな」と思ったり、複数の人に対して同時に好意を寄せてしまうことはないでしょうか?
実はこうした「惚れやすさ」もHSPの特徴の一つだと考えられています。
自分のことを振り返っても、人の良さをいち早く見つけては「この人はなんて良い人なんだろう!」「この人は素晴らしい!」などと憧れや好意を抱くことが多かったように思います。
心理学を学び「自立する」ことを意識するようになってからはこうした惚れっぽさはなくなったように思いますが、今でも人の良さを見つけることは得意だと自負しています。
今回は、『HSPの人が惚れやすい理由』を4つの視点から考えてみたいと思います。
この記事の目次
HSPが惚れやすい4つの理由
HSPが惚れやすい理由①「細部まで見える」
HSPの人は非常に細やかな部分にまで目が行き届きやすく、人のしぐさや表情、言葉の端々などによく気が付きます。
その分、人の「魅力」や「美しさ」を見つけるのがとても上手いのです。
たとえ少ない時間であっても、相手の顔を見たり会話をしたりするだけで多くの「美点」を見つけ出します。そのため、「こういうところ素敵だな」「この人いいな」と思う回数が他の人よりも多くなるのは自然なことです。
接する時間が多くなる分だけ「良さ」を拾うことが増えるため、第一印象では何とも思っていなかったような人でも数回会っているうちにいつの間にか好きになってしまうようなことも多いかもしれません。
HSPが惚れやすい理由②「人の気持ちを敏感に感じ取る」
HSPの人は、相手の感情や思いを感じ取る能力に長けています。
例えば相手の寂しさや悲しみ、苦しみなどを察知したようなときは、「自分が癒してあげたい」「救ってあげたい」などと思うことで心の距離が急激に相手に近寄ることがあるかもしれません。
また、人からの好意にも敏感に気が付きやすいため、一人の人間として、時には恋愛対象として「自分のことを良いと思ってくれている」「好いてくれている」と感じる機会が多くなります。素直で良心的な人ほど相手の期待に応えようとする意識が働きますので、磁力が引き合うように相手に惹きつけられることもあるでしょう。
これらの特質もHSPの惚れやすさの要因として考えられます。
HSPが惚れやすい理由③「共感性・同調性が高い」
HSPの人は、共感性・同調性が高いことから、様々な感覚に広く・深く・強く反応します。
相手の体験や思いをまるで自分のものであるかのようにリアルに捉えられるので、色々なタイプの人と波長を合わせることもできます。
それが、恋愛対象の間口を広げるようなことにもつながっています。
また、深く親身に話を聞ける分、「力になりたい」「心配で仕方ない」などと思うことも多くなるでしょう。こうした感情が相手への好意に変わるようなこともあります。
HSPが惚れやすい理由④「親和欲求が強い」
親和欲求とは、「誰かと一緒にいたい」「良好な関係を築きたい」といった気持ちのことです。不安やストレスが強まるほどこの親和欲求も強くなりやすいことがわかっています。
たとえば幼少期に何らかの心の傷を負ったような場合や、親から十分な愛情を注いでもらえなかった場合(そう感じて育った場合)などには、不安を感じやすい体質になることがあります。
また元々の気質が繊細であるHSPは、人から言われたこと・されたことに対して傷ついてしまうことが多く、それが自尊心の低さを助長してしまうことがあります。
自尊心が低いと、「相手にどう思われているか?」「自分は大丈夫なのか?」といった不安をいつも抱えてしまうことになりますので、やはり「誰かといて安心したい」という気持ちは強まります。
誰かを好きになるということは決して悪いことではありませんが、その根底に「不安」や「心細さ」を埋めるような狙いがある場合は、相手に依存しすぎてしまう恐れがありますので注意が必要です。
大切なのはトラブルにならない程度にコントロールすること
人の魅力や良さに多く気が付き、好意を寄せることができるということ自体はとても素晴らしいことです。
しかし、相手に夢中になるあまり何らかのトラブルに巻き込まれたりお互いに依存してしまうようなことは避けなければなりません。
そのためには、自分と相手との距離感を常に意識し、極端に近くなりすぎないよう注意する必要があるでしょう。
とくにHSPは自他の境界線が薄く、自分の領域に気軽に侵入されてしまったり、また相手の領域を侵してしまうことが多い傾向にあります。
結果として、相手の期待に応えようとしすぎて自己犠牲的になってしまったり、良かれと思って尽くし過ぎることでかえって相手を苦しめてしまうようなこともあります。
そうしたことにならないためにも、やはり自分と他人をしっかり区別し、お互いに自立した大人の付き合い方をすることが大切だと感じます。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
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