成人して社会に出ると、いろんなタイプの人に出会うものです。
中には「ずるく社会を渡り歩こうとする人」もいて、それが自分の同僚や先輩ならば、真面目にしているこちらが苦労することになります。
こういった職場のずるい人は世渡りがうまく、自分の実力以上に出世したり高評価を得ることもあります。真面目でフェアに働こうとしている人からすれば、「なぜこんな人が」と複雑な気持ちを抱えることもあるかもしれません。
しかし、ずるい人と接することでストレスばかり感じていては、さらに不幸な結果を招くだけです。
職場の人間関係で過度なストレスを感じず働くためにも、そうしたずるい人に振り回されない心を作っておくことが大切です。
この記事の目次
職場にいるずるい人の例
人間が集まるコミュニティーでは、必ずといってよいほど以下のような「ずるい人」がいるものです。
- こっそりと仕事をサボる
- 周囲の人につらい仕事をさせて自分は楽な仕事をする
- 自分にいいように上司や先輩に告げ口をする
- 他人の功績を横取りする
- 上司や先輩がいるときだけ頑張っているフリをする
- 口がうまく上司や先輩に気に入られようとする
- 助けてもらうが他人は助けない
- 失敗を他人のせいにする
この例を見るだけでも憤りを感じる人がいるはずですが、そう感じる人は公平さを重んじる誠実な人なのかもしれません。
そうした真面目さを強く持つ人ほど、不誠実な行動が目についてストレスに感じてしまうことになるでしょう。
ずるい人は真面目な人のエネルギーを奪う
誰しも楽はしたいものですが、その本音で生きてしまうと社会はメチャクチャになってしまいます。ですから多くの人は自分の本音を抑えて真面目に働こうとするのです。
とくに私たち日本人はそういった社会性やモラルを重視することが多く、集団行動においての規律の正しさは世界的でも有名です。
ですから、上記のような「ずるい行動」をする人がいれば多くの人がそれに反応し、苛立ちや不満、嫉妬などといったネガティブな感情を抱くことになります。そうしてどんどん大切なエネルギーが失われていってしまうのです。
職場のずるい人に振り回されない心のつくり方
ずるい人を「職場から排除する」ということはあまり現実的なアイデアではありません。
また、ずるい人は自分の行動に対して罪悪感すら持っていないことも多く、周囲が注意したとしても矯正されることは稀です。
ですから、ずるい人が職場にいて周囲に悪影響を与えているような場合は、それに振り回されない心を作ることが大切なのです。
以下にご紹介する考え方・捉え方を参考にしてみてください。
正解・正義を追い求めない(ときには不真面目になる寛容さや柔軟性を持つ)
ずるい人を横目で見てやきもきしていてはストレスが溜まるだけですし、自分の成長を妨げる要因にもなってしまいます。
しかしこれは他人に対して正解や正義を求めすぎてしまっているために起こることでもあります。
「もっと真面目にやらないとダメだ!」「それは間違っている!」
こうして自分にとっての正解・正義を持ち出して考えすぎると、結局は自分が苦しんでしまう結果になってしまうのです。
他人の行動を見て苦しまないためには、「寛容さと柔軟性」を持つことが大切です。
ときには鈍感・あいまい・楽観的になって周囲の人を受け入れてみましょう。
◇正しさばかりを追い求めない◇
いつも100%の正解や正義を追い求めてしまうのは、ちょっと息苦しい生き方
ときには「鈍感」になったり「曖昧さ」を許容したり、不都合を「受け流す」要領の良さも大切
こうした柔軟さ・寛容さは、気持ちにゆとりをもたらしてくれる
— てるてる@生きづらさ解消 (@teruteru_tw) 2018年9月4日
「またずるいことをしている、許せない!」「私が何とかしなくては!」と考えるのは、正義感の強い人、もしくは完璧主義的な考え方を持つ人です。
確かに周囲に迷惑をかけるような行為は断じて許されることではありません。しかし、あまりに正解や正義を追い求めすぎると、人の何気ない行動にも目がいってストレスを感じたり、本当はこだわることではないようなことにでも強く反応してしまうようになります。
そうならないためには、相手の未熟な部分を認めてあげる寛容さ、そして完璧な人間などいないことを理解し、相手の誤りをあえて見逃してあげる柔軟さを持つことです。
そう思うことで、「またずるいことをしている、まったく仕方のない人だなぁ」「この人にも未熟な部分はある、今回は見逃してあげよう」などと、100%ではなくても、少しは許せる気持ちが持てるようになります。
これだけでも心にかかる負担はかなり軽くなるはずです。
他人を変えることを諦める
人間関係でストレスを溜め込んでしまう人は、他人と自分との違いに神経質になってしまう人なのかもしれません。
他人と自分の間に違いを見つけると、「その部分は直したほうがいい」「こうした方がうまくいくのに」といった、“相手を変えたい心理”が働いてしまうのです。
それはある意味”善意”の一つかもしれませんが、本当に人が変わるときは、大きな出来事に遭遇し、苦しみながら思考を繰り返すことでやっと変化していきます。そしてその変化が訪れるタイミング、ペースは人それぞれ違います。
つまり、他人の意見や助言によって簡単にコントロールできるものではないのです。
どうにか相手を変えるためにあれこれ手を尽くし、結局変わらないことに腹を立てストレスを感じ続ける…
このような「他人に振り回されてしまう状態」から抜け出すためには、「他人を変えることを諦める」ことがもっとも効果的な考え方です。
相手ではなく自分自身の考え方を変えるほうが、よっぽどストレスを抱えずに済み、また自己成長を促進させることにもつながるのです。
ずるい人や不真面目な人はどこかでしわ寄せがくるものだと思っておく
人は、「成長した自分の姿」を確認することで本当の自信がつき、漠然とした不安・モヤモヤからも逃れることができます。
それには、仕事に対して真正面から向かい合う必要があります。
真面目に仕事に取り組んで得たスキルや自信は、たとえ今の会社が倒産したとしても次のステージで活かせるものです。
しかし、ずるいことをしてその場しのぎのように仕事を乗り切ろうとしたり、口先だけで上司に取り入って出世をした人はそうはいきません。
ずるい人は、苦労の数が少なかった分、得られる恩恵も少ないのです。
このように、ずるい人や不真面目な人はその場は良くてもどこかで必ず“しわ寄せ”がきます。
職場にずるい人がいて、横で見ていてストレスを感じるようなら、「彼の成功は一時的なもの」と思っておきましょう。
そうすることで、余計なエネルギーを費やすことなくやるべき仕事に集中することができるでしょう。
最後に:ずるい人に振り回されないようにするには心の防御力を上げておくこと
社会のモラルに反する人は後を絶ちません。現実に働く会社では卑劣な行動をとる人がいて、真面目な人にさまざまな悪影響を及ぼし続けています。
こういった人に振り回されないためには、日頃から心の防御力を高めておく必要があるでしょう。
そのためには、相手を変えようとして苦しむのではなく、自分自身の考え方や捉え方のレベルを一段階上げることです。
ここで紹介した方法を読み返し、ぜひ実践してみてください。そうすればきっと「ずるい人」に振り回されてストレスを抱えるようなことは減るはずです。
少しでも良くなることを願っています。
〈まとめ〉
- 職場にはさまざまな「ずるい人」がいるもの
- ずるい人は周囲の人に悪影響を与えエネルギーを奪ってしまう
- 正解や正義を忘れて柔軟な考えを持つことでずるい人からのストレスを回避できる
- 他人を変えようとすることを諦め自分の捉え方を変えるとストレスが減る
- 「ずるい人はどこかのタイミングでしわ寄せが来る」と思うことで気にならなくなる
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