「自分の人見知りは体質的なものなの?」
「人見知りしない体質になるためにはどうしたらいいの?」
このような疑問を抱えている人は多いようです。
その答えには、『脳内ホルモン』が深く関係している可能性があります。
実は、対人場面で緊張しやすい人の”脳”には、感情の動きをコントロールしている「脳内ホルモン」に“ある特徴”が見られるのです。
ここでは、人見知りと深く関わっている「脳内ホルモン」について詳しくまとめてみます。
この記事の目次
人見知りしやすいのは『セロトニン不足』のせいかもしれない
「最近なかなか疲れが抜けない」「ストレスを感じることが多くなった」
このようなことはないでしょうか?
こうした”ストレス”は、人見知りの度合いを強めてしまったり、また悪化させてしまう可能性があります。
脳には「ドーパミン」「ノルアドレナリン」、そして「セロトニン」といった”脳内ホルモン”が働いて、それが人の感情や考え方などにも影響を及ぼしています。
嬉しいとき、楽しいときには「ドーパミン」が活性化し、反対に恐怖や不安、緊張感を感じているときには、「ノルアドレナリン」が活性化しています。
冷静なときには、ドーパミンとノルアドレナリンは適正なバランスを保っているということになります。
どちらも人が生きていくためには必要な脳内ホルモンですが、これらがバランスを崩してしまうと、対人場面でイライラしたり、不安や憂鬱を感じやすくなったりします。
このドーパミンとノルアドレナリンのバランスを取る役割をしているのが「セロトニン」という脳内ホルモンです。
いつも冷静で多少のストレスを受けても動じない人は「セロトニン」が多い状態、逆にちょっとしたことでイライラしてしまう人は、ノルアドレナリンが多い状態と考えることができます。
対人場面で緊張しやすかったり不安を感じやすい人は、「セロトニンが少なく、ノルアドレナリンが多すぎる、またはドーパミンが減少している」といった、いびつなバランスをしている傾向があります。
ストレスを自覚している人は『セロトニン不足』を疑う
人見知りを克服するためには、考え方や行動の傾向を変えることや、コミュニケーションの訓練をするなどが最も有効な手段だといえます。
しかし、いくらこのような改善方法をがんばっても一向に良くならないのであれば、それは「セロトニン不足」も関係している可能性があります。
セロトニンは、ストレスを感じることや必要栄養素の不足、運動不足などによってどんどん失われていきます。
現代の日本人は、生活習慣や食生活に問題がある人が多く、またストレスを溜め込んでいるケースもあるので、どうしてもセロトニンが不足しがちです。
セロトニンが不足すると、どこか気分が晴れなかったり、人付き合いを心から楽しめなかったりといったことが起こりがちになるため、心当たりのある人はセロトニン不足の解消も視野に入れると良いでしょう。
人見知りしにくい体質になるためにはセロトニンを十分に分泌させることが大切
セロトニンが不足すると、自律神経のバランスが乱れやすくなり、不安や緊張、憂鬱といった症状を引き起こしやすくなります。当然、こうした症状は人見知りの悪化にもつながってしまいますので注意が必要です。
反対に、セロトニンの分泌が多いほど精神が安定しやすいことが医学的に証明されています。
人見知りの直接的な原因がセロトニン不足ではないにしても、日ごろからセロトニンを意識しておくことは非常に大切なことです。
- 睡眠の質が良くなる
- ストレスに強くなる
- 不安や恐怖を感じにくくなる
気力・体力ともに充実してくるので、セロトニンを十分に分泌させることは、すべての人にとって有効な健康法ともいえるのです。
人見知り克服に効果的なセロトニンの増やし方
「セロトニン」は脳内で活動する神経伝達物質ですので、それをどう増やすか?と言ってピンとくる人は少ないはずです。
以下に、セロトニンの分泌量を増やせる方法をいくつか挙げてみます。
グルーミング
「グルーミング」とは、猫や犬などのペットがお互いを舐めあったり、猿のノミ取りを行うことなどを言います。
動物は、ストレスをグルーミングで解消するともいわれています。この本能は、我々人間にも備わっています。
人間の場合は手で撫ぜたり、ハグをするといった行為がグルーミングに当たります。
また、人間のような高度な知能を持つ動物では、「他人と会話する」「一緒に楽しい時間を共有する」といったこともグルーミングになります。
グルーミングをすると、「オキシトシン」という”幸福物質”が分泌され、非常に気分がよくなります。
このとき、脳内では「ドーパミン」という快楽を感じる神経伝達物質と、鎮静状態になれる「セロトニン」が活性化します。
ただ、人見知りの度合いが強い人は、他人とのコミュニケーションそのものにストレスを感じてしまうこともあると思います。
その場合は、以下のような「セルフグルーミング」の方が適しているかもしれません。
- ペットと触れ合う
- ぬいぐるみを抱きしめる
- 自分で自分の体を擦る、マッサージをする
- 髪をクシで柔らかく溶かす
これらの行為でも、ある程度のグルーミング効果を得られることができますので、ぜひ試してみてください。
ハーブティーを利用する
最近では、さまざまな病気の治療にハーブの力が利用されることが増えてきています。
とくに、精神の安定や気力向上への効果が高いことがわかっており、「メディカルハーブ」とも呼ばれます。
こうしたハーブは、セロトニンの濃度を高めたり、自律神経を安定させてリラックス状態を作り出すことにも役立てることができます。
薬とは違い、副作用や依存の心配も少なく安心して取り入れられることから、最近になって密かなブームにもなっています。
外でジョギングをする
セロトニンは「体を適度に動かすこと」や、「日光に当たること」でも分泌量が増えます。
これら2つの条件にマッチした方法が”野外でのジョギング”です。
最近ではフィットネスに登録されている人も多く、ランニングマシンで汗を流している人が増えていますが、「セロトニン分泌増加」のためには、外で走る方が効果的です。
人間が毎日一定時間日光に当たることで、数えきれないほどの健康効果があるので、できれば毎日外を走ることを習慣づけましょう。
ただし、疲労が蓄積するほど走ると、逆にセロトニンの消費量が増えてしまうので、あまり息があがらない程度のスピードで、「心地よい」と感じるペースでジョギングすることが大切です。
対人関係において不安や緊張を覚えやすく、実生活で精神的苦痛や疲弊を感じやすい性質や傾向を『シャイネス』といいます。
シャイネスの中には、『内気』や『恥ずかしがり』、『人見知り』といったものも含まれ、それが原因で人付き合いを避けてしまう方は多いとされています。
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