「HSPと内向型って何が違うの?」「どんな人がHSPで、どんな人が内向型なの?」
こう思っている方は多いのではないでしょうか。
私自身、自分の性格について思い悩む機会が多かったこともあり、これらに関する書籍を読んだり、同じ気質で悩む人と情報をシェアすることで知識を深めてきました。
そうした中で、HSPと内向型の特徴や活かし方が少しずつ掴めてきたような気がしています。
今回は『HSPと内向型の違いや共通点、強み』をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
『HSP』と『内向型』の違い
『HSP』と『内向型』にはどのような違いがあるのでしょうか。名称だけを見ると両者は全く違う性質のようにも見えます。
しかし、実はHSPの人には内向型の特徴の多くが当てはまり、反対に内向型の人にもHSPの特徴がいくつも当てはまります。
「内向的な人の多くはHSPである」ともいわれるほど、両者は近い性質を持っているのです。
ただ、すべての内向型の人がHSPに該当するわけではありません。
というのも、静かな場所や一人の時間を好む内向的な『HSP』の人は全体の約7割であり、
残りの3割は“外向的なHSP”と呼ばれる『HSS』に属するからです(”High Sensation Seeking “の略で「刺激を求める人」という意味)。
『HSS』に分類される人は、好奇心旺盛でチャレンジ精神や冒険心を持つ“刺激追及型”。
社交性があり、集団行動にもそれほど苦手意識を持ちません(HSP同様、敏感な感覚は持ち合わせています)。
当然このようなタイプと内向型には明確な違いがあるでしょう。
このように『HSP』と『内向型』は、ある程度共通する部分がありながらも、完全に同じものではないということがわかります。
HSPの特徴・傾向
- 感受性豊か(人の気持ちを感じ取る力が強い)
- 音やニオイ、光、気温の変化などに敏感
- 争いごとが苦手(大声・喧嘩など)
- 多くのことを一度にするのが苦手
- 人に共感しやすい(影響を受けやすい)
- 頼み事を断るのが苦手
- 疲れやすい
- 突発的な変化や対応が苦手
- ガヤガヤしている場所が苦手
- 予感・直観力に優れている
- 想像力が豊か
※一部のHSPには当てはまらない部分もあります
内向型の特徴・傾向
- 狭く深い人間関係を好む
- 外の世界よりも自分の内面のことに関心が向きやすい
- 表面的な会話が苦手(本質・真理に興味を示す)
- 深く考えた上で発言する
- 長く一人でいることが苦にならない
- 静かな場所でエネルギーを回復させる
- 一つのことを深く極める
- 集中力が高い
- 忍耐力がある
- 創造性がある
『HSP』と『内向型』の共通点
HSPと内向型には、共通する特徴がいくつかあります。
中でも、
- 感受性が豊か
- 物事を深くとらえる
- ささいなことにも気が付きやすい
- 受けた刺激や情報を処理するのに時間がかかる
という点はどちらのタイプにも当てはまりやすい部分だと思います。
『HSP』と『内向型』の割合
HSPは約5人に1人(全体の約20%)の割合。
内向型は約3人に1人(全体の約30%)の割合。
だといわれています。
ただ、HSPにも内向型にも様々なタイプが存在し、人によって感じ方や考え方は異なります。
例えば『HSP』の人でも“敏感さ”が皆同じレベルというわけではありません。ある人にとっては耐え難いような刺激でも、ある人にとっては気にするレベルではないようなケースもあります。
また、『内向型』にも同じようなことが言えます。
スイスの精神科医『ユング』によると、内向型と外向型の性質は誰もが持っているものであり、二者択一のものではないそうです。
そのため、「100%完全に内向型」という人は存在せず、内向型の特徴を多く持ち合わせていたとしても、その中には外向型の面もいくらか存在しているということです。
ですので、「私はHSPだからこうだ」「私は内向型だからこうだ」と決めつける必要はありません。
『HSP』と『内向型』の強み
今の社会は、社交的で誰とでもすぐに打ち解けられるような人が評価されがちです。
そのため、自分が持つ気質に対して後ろめたさや引け目を感じたり、自信をなくしてしまうことがあるかもしれません。また、周りに「自分よりできる人」が多いときには、ついそうした人達と比べて落ち込んでしまうものです。
しかし、HSPや内向型に当てはまるような人にも、実にたくさんの強みがあることも忘れてはいけません。活かせる場面が違うだけで、価値ある能力や才能はどんな人にも備わっているのです。
弱点ばかりにとらわれて本来持っている素晴らしい資質を見落としてしまわないように、今一度自分の強みを探ってみましょう。
HSP・内向型の強み(例)
- 辛抱強い
- 集中力が高い
- マナーが良い
- 理解力がある
- 思いやりがある
- 読み書きが得意
- 忘れ物が少ない
- 人の話をよく聞く
- 人に好かれやすい
- 芸術的センスがある
- 分析力に優れている
- リスク回避能力が高い
- 本質を見抜く力がある
- 想像力豊かでクリエイティブ
- 相手の気持ちを察して気配りができる
すべての項目が当てはまる人は少ないと思いますが、傾向としてこのような強みを持っている方は多いはずです。
こうした自分の特性を素直に長所として受け止めることで、それまで欠点のようにしか思えなかったようなことも、少しずつ前向きにとらえられるようになっていくこともあります。
最後に:
現代社会を生き抜くうえで、HSP・内向型の人は“生きづらさ”を感じることが多いかもしれません。
しかし、だからこそ自分の強みをしっかり理解しておき、それをうまく活かして自信に変えていく心掛けが大切だと私は思います。
ぜひこの機会に、自分に当てはまる強みを見つけてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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