人見知り・コミュ障

人見知り克服にセミナーは効果的なのか?メリット・デメリットとは

人見知りの性格は、会社の人間関係やキャリア構築に悪影響を及ぼしやすく、また恋愛をするにも大きな障壁となりやすいものです。

そこで最近では、「会話術」「人見知り克服」などのセミナーがたくさん開催されています。

はたして、この”人見知り克服セミナー”には改善効果があるのでしょうか?

その詳細やメリット・デメリットなどをまとめてみました。



人見知り克服のセミナーにはどんなものがある?

最近ではうまくコミュニケーションを取れずに生活に支障がある人のために、多くの人見知り克服を目的とするセミナーが行われています。

講師はさまざまで、ビジネス上で成功した人や芸能関係、あるいは結婚相談所でカウンセラーをしていた人、また精神科医などもおられます。

セミナー名もいろいろあり、以下のような目的別で銘打たれていることが普通です。

  • あがり症克服セミナー
  • 吃音・赤面克服セミナー
  • 話し方セミナー
  • ビジネス系コミュニケーションセミナー
  • 恋愛系コミュニケーションセミナー

 

コミュニケーションが苦手で、日常生活に問題がある人ならば、飛びつきたくなるようなネーミングのセミナーが目立ちます。

人見知り克服のセミナーを受けるメリット・デメリット

これらのセミナーでは、目的別に必要なコミュニケーション方法をマニュアルとしてレクチャーしてくれますので、自分の”人見知り”の性格の実態をまったく把握せずに苦しんでいる人ならばそれなりに意味があります。

ただし、こういったセミナーにもメリットとデメリットがあり、手放しに推奨できるものでもないのです。

〈人見知り克服セミナーのメリット〉

  • これから人見知りを克服しようという決意が明確になる
  • 講師や他の受講生など自分以外の人と接する機会を増やせることができる
  • セルフケアよりも持続しやすい

 

〈人見知り克服セミナーのデメリット〉

  • その場限りになりやすい
  • セミナー内容が書籍やネットの情報とそれほど大きな違いがない
  • 受講料がかかる(数千円~数十万円)
  • 優れた講師である保証がない(基本的に専門家はいない)

 

基本的に「人見知り克服」を専門とする学問も国家試験もなく、これまで主にコミュニケーションの上手さで一定の実績を収めた人が自己申告で「講師」を名乗っているだけであることが多いようです。

それは肩書が「医師」であっても同じことであり、医学の中に「人見知りを克服する分野」というものありません。

みな講師がそれぞれの理念に沿ってレクチャーしているのです。

最近では書籍やインターネットの専門サイトの中にも、精細に解説された情報が数多くあり、有料のセミナーに負けない内容を持つものも少なくないので、セミナーだけが唯一の克服方法ではありません。

ただしどんなものでも、独学よりも学校・セミナーなどで講師から習う方が長続きしやすかったり楽な方に逃げないというメリットもあります。

セミナーだけで満足せず、実践を積むことが大切

どれだけ人見知り克服セミナーで適切な指導やトレーニングをしていても、大切なのはやはり「日常の小さな努力の積み重ね」です。

セミナーだけで満足せず、受講したことをきっかけに普段の自分の行動を変えて実践を積んでいかなければ、本当の意味で人見知りを克服することは難しいのです。

人見知りの性格は、長い年月を経て悪化して治りにくくなっていきます。

これまで、心のどこかで感じ続けてきた「負の貯金」を、セミナーで習った方法でゼロにするには根気が必要だという覚悟をしておきましょう。

また、「努力なしで人見知りが治る」などと謳ったセミナーには注意しなくてはなりません。

こういった”簡単に●●ができる”といったものは、書籍にも多く見られ人気がありますが、たいていは中身が薄く、その効果も疑わしいものです。

正しい克服法や良書は、「自分の間違いに気づかせてくれる厳しい内容である」と心得ておくと、そういった表面的な宣伝文に惑わされることもないでしょう。

参考:人見知りになる根本の原因は「とらわれ」。いくら自信をつけても直らない理由とは

小さな挑戦を習慣化させよう

人見知りの人は、日常生活の中で苦手なコミュニケーションを退けてしまっている方が多いかと思います。

しかし、その逃げは自信を失わせ、さらに乗り越える壁を高くしていく結果にもつながってしまいます。

セミナーなどで練習すべき実践方法を習ったら、毎日の生活の中で「小さな挑戦」をしていく決意を持つことが大切です。

そして、小さな挑戦によって得られた「小さな成功」は、記憶の中に着実に蓄積され、人見知りの根本原因を矯正してくれることになるはずです。

毎日人見知り克服について、小さな挑戦を続けることを習慣化させましょう。

参考:年々ひどくなる人見知りは長年放っておいた代償である

参考:人目から解放されるために大切な3つの考え方とやるべきこと

 

「人見知り克服セミナー」については、自分の性格を治すための”スタートライン”だと捉えることが大切です。

また克服がうまくいかない場合は、自分でも人見知りの性質や自律神経・脳機能、または正しい食生活や生活習慣などについて知識を深めていくことも、同時進行で行う必要があります。

参考:人見知りしない体質になるためには「脳内ホルモン」が重要!

 

このサイトでも、多くの人見知りの人に役立てられるような有益な情報を掲載していますので、ぜひ読み進めてくださいね。


〈まとめ〉

  • 人見知り克服セミナーには目的別に多くの種類が存在する
  • 人見知り克服セミナーにはメリットとデメリットがあることを知る必要がある
  • セミナーを受けただけで満足せず日常生活で実践を積んでいくことが大切
  • 日々の生活の中で克服に向けた「小さな挑戦」をすることを習慣化させよう!
実践ワークつき!対人緊張の克服レッスン

対人関係において不安や緊張を覚えやすく、実生活で精神的苦痛や疲弊を感じやすい性質や傾向を『シャイネス』といいます。
シャイネスの中には、『内気』や『恥ずかしがり』、『人見知り』といったものも含まれ、それが原因で人付き合いを避けてしまう方は多いとされています。
このオンライン講座では、全14日間のメールレッスン+ワークシートの実践を通して、人に対する緊張や不安を和らげ、安心して人と付き合うための思考法や行動についてお伝えしていきます。
お好きなタイミングでメールを開封していただき、ご自分のペースで実践していただけることが最大のメリットです↓

>自宅でできる!シャイネス克服レッスン詳細ページへ<

ABOUT ME
てるてる(荒木明)
てるてる(荒木明)
HSP・内向型専門カウンセラー。北海道 札幌市在住。 若い頃から繊細で傷つきやすい性格に悩まされる➔弱い自分を否定し続け対人恐怖症・うつ病を経験。自分の気質を受け入れ、心の機能について一から学ぶことで今ではとても生きやすくなりました。 メール相談を通して、一人ひとりのお悩みに対するアドバイスを行っています。 >>詳しいプロフィール
関連する人気記事
人見知り・コミュ障

【タイプ別診断】自分の人見知り度合いをチェックして克服に役立てよう

2018年5月1日
できるノート│HSP・内向型の生きづらさ解消
”人見知り”には、いくつかのタイプがあり、また度合いも人それぞれ違います。 自分がどの人見知りタイプに当てはまり、そしてどの程度の人見 …

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。