『自信』というと、何かをがんばって“つけていく”といったイメージをお持ちの方は多いかもしれません。
確かに、目標を達成したり苦手分野を克服することによっても自信は得られますが、それだけでは時間が経過したり環境が変わることによって失われてしまうことがあります。
どんなときも揺るがない“本当の自信”を手に入れるためには、まず先に『自分の欠点や弱点をきちんと受け入れる』ことが大切です。
自分の欠点や弱点はできるだけ見ないようにしたいものですし、周囲にもバレないよう隠したくなるものです。しかし、欠点を隠すということは『本来の自分』を心の中に閉じ込めてしまっているということでもあります。
ありのままの姿を表現できないということは、人と会ってもどこか自然体で振る舞えず、本来の自分をさらけ出すことができない息苦しさを抱えてしまいます。
これではいつまで経っても自分に自信を持つことができません。
ですから、自分の欠点や弱点から目を背けずに向き合い、そして『受け入れる』ことが大切なのです。
ここでは、自分の欠点や弱点を受け入れ、本当の自信を手に入れるための実践法をご紹介していきます。
この記事の目次
「欠点や弱点があるから自信が持てない」というのは間違い
「自分に自信が持てないのはコンプレックスのせいだ」などと考えるのは自然なことかもしれません。
- 身長が低いせい
- 太っているせい
- 顔が悪いせい
- 話下手なせい
- お金がないせい
など…
しかし、容姿や境遇に恵まれていない人でも強い自信を持っている人はたくさんいますし、逆に恵まれた容姿や境遇を持っているように見える人でも、自分に対して強い不満を抱いている人もいます。
ですから、必ずしも『自分に自信を持てない』=『欠点があるから』というわけではないのです。
どんな人でも必ず何らかの欠点や弱点を抱えています。
それをどう捉え、どう活かすかはその人次第です。
たとえば、『口下手』という欠点を持ち、うまく話せないことに悩んでいるようなときは、“うまく話すこと”ばかりに意識が強く向くようになります。
そうすると、普段使わないような言葉を使おうとしたり、会話のタイミングや話し方がぎこちなくなって、余計に失敗しやすくなることがあります。
そして少しのミスや恥を経験しただけで「やっぱり私は口下手なんだ」「もう恥をかきたくない」と考えるようになり、どんどん話すことが苦手になっていってしまうのです。
しかし、口下手を『聞き上手』と捉えて聞き役に徹することで、「無理にでも話そう」という意識がなくなり、心に余裕が生まれます。
そうすることで会話を楽しいと思えるようになったり、人とのコミュニケーションに自信が持てるようになり、『口下手』という意識も徐々に薄れていく…といった好循環を生むことができるのです。
このように、一見短所に見えるようなものでも、『見方を変える』ことでポジティブな方向へ持っていくことが可能になります。
自己肯定感を上げるのに最適な方法は、自分の長所を探ること。もっと大切なのが『短所の裏側を探る』こと
・神経質=気が付きやすい(トラブルが少ない)
・頑固=意思が強い(流されない)
・怒りっぽい=感情に素直(溜め込まない)短所をどう捉えるか、どう生かすかで自分への評価は大きく変わる
— てるてる@生きづらさ解消 (@teruteru_tw) 2018年10月9日
短所と長所は表裏一体。『短所は行き過ぎた長所』という言葉があるほど、その多くは見方によってどうとでも捉えることができます。
ですから、まずは短所を極端に恐れないことが大切です。
短所に対するイメージが変わっていけば、少しずつそれを受け入れることができ、欠点ばかりにとらわれて苦しむようなことも減っていきます。
自分の「不完全さ」を受け入れないと本当の自信は手に入らない
「欠点を認めたらそこで終わりだ!」「自分には欠点はない!」
などと、自分の不完全さを素直に受け入れられない人もいます。
こういった方は一見エネルギッシュで自信があるようにも見えますが、環境の変化があったときや人に強く何かを指摘されたときなどに、いとも簡単に自信を失ってしまうことがあります。
これは、本来の自分を受け入れず、『強がり』や『偽り』などで無理やり“自信のある自分”を装っていたためとも言えます。
本当の自信を手に入れるためには、自分の強みと弱みの両方をよく知り、それを受け入れてやる必要があるのです。
https://dekiru-note.com/2018/10/22/%E5%AE%8C%E7%92%A7%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E3%81%8B%E3%82%89%E6%8A%9C%E3%81%91%E5%87%BA%E3%81%99%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%EF%BC%94%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%97%E3%80%82%E4%B8%8D%E5%AE%8C%E5%85%A8/
本当の自信をつけるための実践法
欠点や弱点を受け入れる大切さを理解していただいたところで、『本当の自信を手に入れる』ためのより具体的な方法をご紹介していきたいと思います。
以下の3つを実践することで、“偽り”ではない真の自信を『自然な形』で獲得していくことができるはずです。ぜひ試してみてください。
①自分の特徴を善悪で捉えず、ただありのままに受け止める
自分の長所や短所は、現在生きている環境での”相対的”なものでもあります。
つまり、現在『長所』『短所』だと思っていることは、環境しだいでプラスにもマイナスにも姿が変わってしまうということです。
例えば、「周囲よりも勉強ができる自分」に自信を持っている人がいたとします。
この時点では、『勉強がよくできる』ということがその人にとっての長所であり、それを自分の強みと考えることで自信を持つことができるでしょう。
しかし、何かのきっかけで環境が変わり、『スポーツばかりしている集団』に放り込まれたらどうなるでしょう?
評価の対象が『勉強』から『スポーツ』に変わることで、最大の強みが失われてしまったような感覚に陥るのではないでしょうか。
このように、人の長所や短所は、周囲の環境によって捉え方が大きく変わってしまうものなのです。
そう考えると、自分の長所や短所というものは善悪ではなく、「現在の特徴」と捉えたほうが自然かもしれません。
単なる『特徴』であれば、長所や強みを必要以上に見せつける必要もありませんし、反対に欠点や弱点に後ろめたさを感じる必要もありません。
「今の自分にはこんな特徴があるんだな」とありのままに捉えることで、人から批判されても必要以上に落ち込んだり動揺することもなくなるはずです。
②本心と言動のズレをなくす
自分の欠点や弱点をうまく受け入れることができていないと、『本心』と『言動』にズレが生じやすくなります。
例えば、「苦手なこと」に対して本心では不安や恐怖を感じていながらも、その事実を受け入れられない場合。
この場合には、『本心』と『言動』に以下のようなズレが生じます。
本心では→『怖い』と思っている
実際には→『怖くないフリ』をする
こうして、苦手なことを素直に受け入れることができないと、つい包み隠したり『フリ』をしてしまうことになってしまうのです。
『フリ』を続けている限り、当然ありのままの自分に自信を持つことはできません。
苦手なことに対して不安や恐怖を感じているのであれば、「自分はこういうことに苦手意識があるんだな」「今の自分には少し怖いな」などと素直に表現することが大切です。
そうして『本心』と『言葉・行動』のズレが解消されていけば、『偽りの自分』から少しずつ脱却することができ、ありのままの自分にも自信が持てるようになっていきます。
最後に:
自分の劣っている部分を受け入れることは容易なことではありません。人によっては強い拒絶感を覚える方もいるでしょう。
しかし、強がりや偽りの状態が多く残っていると、どこか自然体でいられない“生きづらさ”を抱えたまま過ごすことになってしまいます。
上記にご紹介した実践法は、自然体の自分を取り戻すための訓練でもあります。
その訓練を少しずつ実践することで、着実に『本当の自信』を手に入れていくことができます。
また、「不完全の自分を受け入れる」ということをよりスムーズに行う方法は、「シャイネス克服レッスン」で詳しく取り上げています。
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