人見知りを改善しないまま放置しておくと、年々ひどくなることがあります。
人見知りがひどくなる原因には色々なことが考えられますが、「人とのコミュニケーションを避けがちになる」ことが大きな要因だといえます。
ここから抜け出すには、意識的な努力が必要です。
単に「人見知り」といっても、ある一定のレベルに達すると社会生活に支障をきたすようなこともありますので、できるだけ早い段階で改善しておくことが望ましいでしょう。
この記事の目次
人見知りは決して軽視してはいけない
「私、人見知りなんです」と軽く笑って言える人もいますが、自分が人見知りであることに引け目を感じながら放っておくことはおすすめできません。
なぜなら、人付き合いへの苦手意識を感じながら無理を続けることで、自分自身では抜け出せないレベルにまで悪化することも少なくないからです。
最近、社会問題として取り上げられることが多い「登校拒否」「出社拒否」「引きこもり」なども、人見知りが関係していることもあるといわれています。
人と接することが苦手だったり、苦痛を感じるからといって、社会と断絶した生活を送ることが正しい選択だとはいえません。
その証拠に、引きこもったり出社拒否をしている人は、何かに悩んだようなうつろな表情をしていることが多く、それは決して「幸福な選択をした人」だとはいえないからです。
- 大型休暇
- 病気休暇
- 転職
など、長く会社を休み長時間他人とコミュニケーションをとらないことで突然人見知りが悪化してしまうこともあります。
ちょっとしたきっかけで人と接することが億劫になることがあるので、注意が必要です。
人見知りの悪化によってなる可能性のある病気
「人見知り」というのは、その人の考え方や行動の傾向を表す表現です。
しかし、人見知りの深い部分には、「病気の種」が隠されていることがあります。
人見知りの人は、そうでない人よりも常に緊張や不安にさいなまれ、強い”ストレス”を感じたまま生活をしています。
このストレスは、度を越えると精神疾患を引き起こす原因にもなりかねません。
- うつ病
- 自律神経失調症
- 全般性不安障害
- 社会不安障害
- 強迫性障害
- PTSD(心的外傷後ストレス障害)
- 分離不安障害
- パニック障害
- 睡眠障害
もちろん、すべての場合がこのような精神疾患に結びつくわけではありませんが、
- ストレスを感じやすい性格である
- ストレスを感じやすい環境にいる
という自覚がある方は、とくに気を付けておく必要があるでしょう。
人見知りが年々ひどくなる原因
次に、人見知りが年々ひどくなってしまう原因にはどんなものがあるのかを見てみましょう。
自分が人見知りだという自覚があっても放置している
冒頭でも書いたように、自分が極度の人見知りであると自覚していても、改善をしようとせずに放置してしまうことがあります。
あまり認めたくないことですが、人間は苦しいことから逃げてしまうと、だんだん打たれ弱くなり、状態が悪化しやすくなります。
たとえば、人と親密な会話をしなければ大勢の中にいても平気だったものが、喋らないことを続けることで、しだいに周囲に人がいる状態ですらキツくなっていくことがあるのです。
それを避けようとすると、出社拒否やひきこもりなどの原因になることもあり、これまで大丈夫だった家族や親戚とすら話をするのが億劫になってしまうケースもあるほどです。
ストレスをたくさん受けている(セロトニンの減少)
人見知りの人は、普通の社会生活を送っているだけでもストレスにさらされてしまう傾向があります。
ストレスは多くの精神疾患の原因となりますが、そのとき脳の中では「セロトニン」というストレスを打ち消す物質を消費することになります。
セロトニンは脳内で合成される物質なのですが、数には限りがあります。
毎日人と接したり会話をするだけでもストレスを受けてしまう人見知りの人は、セロトニンが不足しやすい状態であるといえるでしょう。
セロトニンが不足すると、不安や憂鬱、緊張といったネガティブな症状を引き起こしやすくなり、余計に人付き合いが苦手になりがちです。そのため、日頃からセロトニンを補うような生活を意識して送ることが大切です。
セロトニンを補うためには、バナナなどに含まれる『トリプトファン』を意識的に摂取するようにしたり、日光に当たること、ウォーキングやジョギングといった低負荷の運動を取り入れることも効果的です。
できるだけ人と関わらないようにしている
人見知りでない人でも、人間関係でストレスを受けることはめずらしくありません。
しかし、通常はそこで人付き合いを拒絶するのではなく、こじれた人間関係を修復したり、他の人に相談をして新たな人間関係をつくることなどで解決をします。
このとき、人は”ストレス以上の癒やし”を感じ、人とのつながりの大切さを再認識するのです。
人間は「社会性動物」であり、心身ともに健康で生きていくためには、集団の一員となり、納得のいく立ち位置を自覚する必要があります。
人間関係のトラブルで悩みを持つことがあっても、反対に人間関係がうまくいったときの「癒やし効果」や「幸福度」を期待して生きていくことの方が、本能に近い生き方だといえるのです。
この癒やしや幸福度を感じているときには、人の脳内では「オキシトシン」という幸福ホルモンが分泌され、ストレスを打ち消す高い効果を発揮します。
人付き合いからでしか得られない幸福感もあることを知り、人間関係の悩みを乗り越えていく勇気をもつことも大切です。
人見知りが年々ひどくなっているという方は、この機会に少しずつでも改善を試みることをおすすめします。
人と関わらない生き方は、一見楽そうに感じるかもしれませんが、長くそれに慣れすぎてしまうと、社会生活全体がストレスの塊のようになってしまうので、十分に注意をする必要があります。
対人関係において不安や緊張を覚えやすく、実生活で精神的苦痛や疲弊を感じやすい性質や傾向を『シャイネス』といいます。
シャイネスの中には、『内気』や『恥ずかしがり』、『人見知り』といったものも含まれ、それが原因で人付き合いを避けてしまう方は多いとされています。
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