人見知り・コミュ障

人見知りで親戚の集まりが苦痛。苦手意識をなくす3ステップをご紹介

こんにちは。
心理カウンセラーの荒木明です。

結婚式や葬式などの大きなイベントごとを除いても、親戚の人と会う機会は意外と多いものです。

子供のころは気兼ねなく会えたような人でも、大人になると変な緊張感が発生し、ぎこちない態度になってしまうこともあるかもしれませんね。

こうした親戚の集まりは、特に人見知りの人にとっては辛い時間になりがちです。

私自身、お盆や年末年始に親戚が集まる機会があり、その度に煩わしさを感じていました。

極度の人見知りだった私は、いざ親戚が集まっても気の利いた言葉を交わすことができず、いつも自己嫌悪に陥ってしまうのでした。

カウンセラーとなり人と接する機会が増えても親戚に対する人見知りはしばらく直りませんでしたが、いくつかのテクニックを使うことでうまく乗り切れるようになり、そうした成功体験を積み重ねることで苦手意識を克服することができました。

この記事では、人見知りの人が親戚づきあいに対する苦手意識を克服する方法をご紹介します。

人見知りで親戚の集まりが苦手な人は多い

まず、人見知りで親戚の集まりが苦手と感じる人は多いという事実を知っておきましょう。
他にも自分と似たような人がいるというだけでも少しは気が楽になるかもしれません。

この場合の親戚は、夫や妻の親のような血のつながっていない親戚に限りません。
血のつながっている自分の親戚であっても、なかなか会わない人であれば他人のような感覚を覚えることもあるでしょう。

そうした人たちが一斉に集うのですから、人見知りの人が苦手意識を持つのも無理はないのです。

ましてや夫や妻の親戚のような、大人になってから付き合うことになった人たちならば余計に苦痛に感じてしまうでしょう。

親戚の集まりを苦手に思ってしまうのは当然のことと考え、不要に自分を責めたり罪悪感を持たないようにすることが大切です。

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親戚が集まりやすいタイミング

親戚が集まりやすいタイミングは、以下のようなケースが考えられます。

  • 年末年始、お盆などの大型連休
  • 結婚式やお葬式、法事などの冠婚葬祭

毎年集まることになりやすいのが年末年始やお盆といった大型連休です。
これらのタイミングで帰省し、一族が集まるというケースはとても多いですね。
仕事が休みになることも多いため、遠方に住んでいても集まりやすいというのも理由の一つです。

一方、単発的に発生するイベントが「冠婚葬祭」です。

結婚式などはあらかじめ予定が分かっていることですし、親族が集まるといってもゲストとしてなので、人見知りでもそこまで負担にはならないことが多いです。
問題はお葬式や法事などの弔事です。

弔事はいつ発生するか読めないので、突然親族の集まりが発生する形になります。
そうなると人見知りの人にとっては心構えができず余計に緊張する事態となってしまうのです。

また大人数の輪ができやすく「なかなか会話に入っていけない」などの事態で心苦しく感じるシーンも多々あるでしょう。

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親戚の集まりは断りたいけど断れないことが多い

こうした親戚の集まりは、断りたくても断れないことが多いのが現実です。
年末年始やお盆などは仕事の都合を理由に避けることも不可能ではないのですが、冠婚葬祭はなかなか避けられません。

またこうしたイベントの方が突然入ることが多いので、緊張を余儀なくされます。

最も大切なことは、こうした場を避ける方法を考えるよりも

「どうしたらその場を乗り切れるか」

ということに意識を集中させることです。

以下に、『人見知りでも親戚の集まりを上手にこなす3ステップ』をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

人見知りでも親戚の集まりを上手にこなす3ステップ

人見知りでも親戚の集まりを上手にこなすために、以下の3ステップを意識しておくとよいでしょう。

  1. まずは腹をくくる
  2. 無理に話そうとしない
  3. 気配りは忘れないようにする

順番に解説していきます。

①まずは腹をくくる

まず、親戚の集まりは避けられないものとして“腹をくくる”ことが大切です。
なぜなら、嫌々参加すると余計に自分が苦しむ結果になってしまうからです。

親戚の集まりが苦手だとしても全員と話さないといけないわけではありませんし、何か恥ずかしいことをやらされるわけでもありません。

会うことを避け続けていると、どんどん不安や恐怖は増していってしまうでしょう。そうなるくらいなら早めに会っておいたほうが気が楽ですし、数をこなせば慣れてくるというところもあるはずです。

②無理に話そうとしない

人見知りの人にとって、あまり親しくない人と会話を楽しむというのは非常にハードルが高いことです。
こうした会話に苦手意識を感じてしまう方は、「無理に話さなくてもいい!」と割り切ってしまうのも一つの手です。

  • あいさつはきちんとする
  • 聞かれたら答える
  • 話をよく聞いて相槌をうつ

といったことを最低限やるようにすれば、親戚付き合いとしても問題になることはないはずです。

変に気負って、「よく見せなければならない」「きちんとしなくてはならない」などと考えてしまうと、本来の自分とは違うキャラクターを演じることになり、余計に息苦しさを感じてしまうでしょう。

出来る限り『ありのままの自分』を表現することで、自然体に振る舞うことができ、気疲れしてしまうようなことも減っていくはずです。

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また、最初に「自分は人見知りなのでなかなかうまく話せませんが…」と言ってしまうのも手です。
周りに「そういう人なのだ」とわかってもらえれば安心につながりますし、相手に悪印象を与えることもありません。

③気配りは忘れないようにする

そして最後に、「気配りを忘れないようにする」ということも大切です。

人見知りの人は、自分の『苦手意識』『コミュニケーションへの不安・恐怖』に注意が向きすぎるあまり、自分のことばかり考えてしまいがちです。

しかし、実はそれが『自意識過剰』な状態を作り出し、余計に人の視線や言葉に恐怖を感じてしまう原因になっているのです。

周りの人への気配り・気遣いを忘れないようにするというのは、この『自意識過剰』な状態を少しでも緩和させるためです。

周りに気配り・気遣いをしようとすれば、おのずと注意が【自分】から【相手】に切り替わります。

  • 「何か自分にできることはないか」
  • 「手伝えることはないか」
  • 「最近どんな感じだったのだろうか」
  • 「つらいことはなかっただろうか」
  • 「もっと良くしてあげたい」

こうした気配り・気遣いの気持ちを大切にして人と接することで、注意のベクトルが【相手】に向き、自分の欠点や苦手意識のことを考えることは劇的に減ります

だからこそ、相手への気配りが大切なのです。

これは人見知りやコミュ障を克服するためにも非常に大切なことですので、ぜひ覚えておいてください。

人見知りの人にとって、親戚の集まりはハードルが高いものですが、この3ステップを意識しておけば苦痛は和らぐはずです。

ぜひ、できることから実践してみてください。うまくいくことを願っています。

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てるてる(荒木明)
てるてる(荒木明)
HSP・内向型専門カウンセラー。北海道 札幌市在住。 若い頃から繊細で傷つきやすい性格に悩まされる➔弱い自分を否定し続け対人恐怖症・うつ病を経験。自分の気質を受け入れ、心の機能について一から学ぶことで今ではとても生きやすくなりました。 メール相談を通して、一人ひとりのお悩みに対するアドバイスを行っています。 >>詳しいプロフィール
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