突然ですが、みなさんはどのような趣味をお持ちですか?
一口に趣味といってもたくさんの種類がありますが、普段何気なくやっている趣味によって、人見知りの度合いにも影響が現れてきます。
反対にいうと、人見知りの改善に役立つような趣味をもつことで、人付き合いやコミュニケーションが楽になっていくことも考えられるのです。
ここでは、人見知りと趣味について詳しくまとめてみます。
この記事の目次
持つ趣味によって将来の人見知り度は大きく変わる
「趣味」はある意味、仕事以上にその人の内面や心の状態などを映し出すものですが、とくに人見知りの人は毎日没頭する趣味に目を向けることが大切です。
なぜなら、持つ趣味によって”将来の人見知り度”も大きく変わることがあるからです。
趣味を大きく分けると、「個人で行う趣味」と「複数人で行う趣味」に分類されますが、人見知りの人は前者にハマりやすく、後者を避ける傾向にあります。
人見知りの人は、自分の好みに合う趣味であっても「他人と協力しなければならない」「会話が必然的」という理由で、無意識のうちに避けてしまうことがあります。
その影響で「個人で行う趣味」にハマりがちになることが考えれます。
人見知りの人がハマりがちな趣味5つ
次に、「人見知りの人がハマりがちな趣味」にはどんなものがあるのかを見てみましょう。
①パチスロ
人は、良好な人間関係を築くことで深い安心感と幸福感を感じる生き物です。
ですから、人見知りの人は心の奥底にどこか充足感が得られないような感覚を覚えるようなことがあるかもしれません。
そういった状態の人が「パチスロ」にハマってしまうことはとても多いです。
充足感のない毎日を送っているとき、なんらかのきっかけでパチスロに行き、たまたま勝ってしまうと、強い快楽と一時的な充足感を感じます。
ギャンブルそのものの刺激に加え、最近のパチスロやパチンコは過度な演出で脳に快感をインプットさせる傾向があります。
この強い刺激は「麻薬に匹敵する」とも言われていて、完全にハマってしまうと「依存症」になってしまうこともあります。
パチスロの強い刺激に慣れてしまうと、人間関係で得られる幸福や快楽に目がいかなくなり、それが人付き合いの希薄化に結びついてしまうことも少なくありません。
②ゲーム(テレビ・オンライン・スマホ)
テレビゲームやオンラインゲーム、スマホゲームにハマる人見知りの人も多いようです。
これは、ゲームが基本的に一人でするものであり、苦手な人間関係を作らなくても楽しめること、またゲームそのものに依存性があることが理由です。
ゲームはパチンコほどの強い刺激はありませんが、それほどお金を使わなくてもずっと続けていられるという一面があります。
やろうと思えば24時間ぶっ通しで続けることもできるので、小さな快感でも強く依存してしまうのです。
人見知りで友人などが少なければ、さらに事態は悪化しやすいでしょう。
最近の研究では、ゲームの危険性が見つかり専門家は警鐘を鳴らしています。軽度な快感を脳に与え続けることで、脳が「フロー」という状態になると、脳が徐々に破壊されていくのです。
満足できる人間関係が作れないことでゲームにハマり、またそのゲームの時間が増えることでさらに他人との接触が減って人見知りになる・・・という悪循環を作り出してしまう恐れがありますので、注意が必要です。
③SNS(Twitter、インスタグラム、フェイスブックなど)
Twitterやインスタグラム、フェイスブックなどのソーシャルメディアも、人見知りの人がハマりやすい趣味の一つだといえるでしょう。
これらは、生身の人間とうまく付き合えないフラストレーションを、顔の見えない相手で発散することができます。
SNSはインターネット上とはいえ、「コミュニケーションツール」ですから、人見知りの人は現実の生活の人間関係での物足りなさを、そこに求めてしまうことがあります。
SNSも使いようによっては活動の場を広げたり、知識の共有ができる新世代のツールです。
しかし、人見知りの人が日頃の人間関係に対しての欲求不満を解消するために使ってしまうと、あまり良い結果は得られないようです。
結局はSNSでも充足感が得られず、過度に使い過ぎてしまったり、不要に傷ついてしまったりすることもあります。
④読書
人見知りの人が「本の中に逃げ込んでしまう」状態になると、せっかくの良い趣味が悪い結果を生むこともあります。
本には知識を高めたり、情緒を深めるといった素晴らしい効果がありますが、人見知りの人は少し”違った読み方”をしてしまうことがあります。
「チェリーピッキング」という言葉があり、”自分を肯定する意見”や”自分に都合の良い部分”だけを、無意識に抜き出して読んでしまう本の読み方をいいます。
チェリーピッキングを続けると、自分の悪い部分にフタをしてしまい意図的に見なくなってしまうことがあります。
人が向上するためには、時には自分の欠点や短所をしっかりと見つめることが大切になることもありますし、人見知りの克服には、特にそうした活動が必要です。
読書を趣味に持つことは素晴らしいことですが、受け入れがたいことにもきちんと耳を傾けることが大切です。
⑤カメラ
「カメラ」も人見知りの人がハマりやすい趣味の一つです。
カメラ自体は本と同様に、芸術に触れられ、情緒や精神性を高められる趣味です。
カメラを趣味に持つと、外出が増えたり同じ趣味のコミュニティーが自然と出来上がっているようなこともあります。
良好な人間関係が構築できない”はけ口”としてではなく、カメラを趣味にすることで「活動量」と「他人との接触量」が増えるようなハマり方ならば、良い方向に向かうこともあるでしょう。
本とカメラは「趣味との向き合い方」さえ間違えなければ、素晴らしい良い趣味となるでしょう。
人見知り克服に役立つおすすめの趣味5つ
人見知りの人が”ハマりやすい趣味”が分かったところで、次に「人見知り克服に役立つ趣味」をご紹介します。
人間関係の構築がうまくいかない人は、ついつい行動力が低下して閉じこもりやすくなります。
新しい趣味を始めたことがきっかけで人見知りを克服できた例は非常に多いので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの趣味は次のようなものです。
①ジョギング・ウォーキング
人見知りの人に最もおすすめ趣味が「ジョギング」や「ウォーキング」などの、体を動かす趣味です。
一人で行う場合は、他者と関わるシーンはあまりないかもしれませんが、これらの運動には「セロトニン」を増やす効果があるといわれています。
「セロトニン」とは、ストレスを和らげたり、人の心の平穏に欠かせない脳内物質のことです。
人と自信を持って関わるためには、心身の健康が欠かせませんので、これらの運動によってセロトニン対策をしておくことは望ましいといえるでしょう。
②ジムに通う
スポーツジムに通うことも、人見知りを克服したい人におすすめな趣味です。
ジムと言っても、運動の種類がたくさんありますが、前項で説明した「セロトニンの増加」のためには、なるべく軽度なものを選びましょう。
また、ジムにはたくさんの人が利用しに来ています。
良い汗を流して、どの人も「精神的に晴れやかな状態」になっていますので、そこで挨拶をしたり雑談をするなどの心地よいコミュニケーションが生まれやすくなっています。
「良いコンディション」で人と関わることができる可能性が高いため、人見知り克服のためのコミュニケーションの場になりやすい環境だといえるでしょう。
③登山
登山も人見知り克服に適した趣味だといえます。
先進国で暮らす人々に、精神の疾患が多い傾向があります。
その理由は、「自然とのふれあいの減少」です。
人がコンクリートの上で電気やガスなどのインフラの恩恵を受けて暮らすようになって、まだそれほど長い時間が経過していません。
先進国には、精神にも異常をきたすと考えられている「騒音」「公害」「害になる化学物質」の問題が常につきまといます。
都会暮らしの人が、郊外や山・海など自然の多い場所に観光に行くと、心のクリーニングが行われたような、平穏で清々しい気分が得られます。
また、「便利すぎる生活」も決して良いことばかりではありません。
自然の猛威にさらされていた時代と比べると「コミュニティの重要性」も低下しているのです。
登山のような、インフラから離れた場所に行くと、人は無意識に「協力し合おう」という意識が生まれやすくなります。
登山道ですれ違う人が、自然に挨拶を交わしたり、突然見知らぬ人同士が雑談に興じる場面もよく目にします。
これは、自然に触れたことによる気持ちよさと、自然界で人間同士が連携しようという本能がそうさせるのかもしれません。
④ボイストレーニング
声を出すことはストレス発散に高い効果があります。
カラオケや合唱なども人見知りの克服に役立てられる趣味の一つだといえるでしょう。
そして、「ボイストレーニング」はそれ以上のメリットがたくさんあります。
ボイストレーニングは、「姿勢」「呼吸法」といった、精神への健康効果が期待できる要素がいくつもあります。
正しい姿勢と腹式呼吸などを専門家の指導のもとでマスターすることで、自律神経が整い、脳内のセロトニンを増やす効果も期待できます。
また、最低でも講師1人、多ければ複数の受講生と共にレッスンをしますので、コミュニケーションのリハビリが同時に可能になります。
⑤講演会・セミナーに行く
本をよく読む人ならば、著名人が行う講演会やセミナーに行くことも、人見知りを改善できる場合があります。
人見知りの人の中には、「自分を変えたい」と心の奥底で願っている人がほとんどですが、今一歩踏み出せない状態であることも多いです。
こういった人は、”誰かに背中を押してもらう”ことを待ち続けている状態なのかもしれません。
優れた著名人や講演家ならば、それを可能にする説得力が十分にあるでしょう。
考える前に行動!できることから始めてみることが大切
人見知りは、何年、何十年と長いあいだ苦しめられることもあります。
そのあいだに何度も克服するチャンスがあるにも関わらず、消極的な心理が邪魔をし、良い時期を見過ごしてしまうこともあります。
本気で人見知りを改善したいのであれば、「深く考える前に行動」をすることが大切です。
いきなりハードルの高いものを選ぶ必要はありませんが、自分に自信をつけるために最初は目標設定を低くして、“行動慣れ”していくと良いでしょう。
少しずつ”自信の貯金”をしていけば、徐々に気持ちや考え方も前向きなものに変わっていくはずです。
対人関係において不安や緊張を覚えやすく、実生活で精神的苦痛や疲弊を感じやすい性質や傾向を『シャイネス』といいます。
シャイネスの中には、『内気』や『恥ずかしがり』、『人見知り』といったものも含まれ、それが原因で人付き合いを避けてしまう方は多いとされています。
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