人と会話するときに、過度に動揺してしまったり、オドオドしてしまうことはありませんか?
初対面の人と会話する際や、異性と話すときなどはつい冷静さを失ってこのような状態に陥りやすいものです。
対人場面でオドオドしてしまうと仕事や恋愛をするうえでマイナスな印象を与えかねませんので、できるだけ早く改善するに越したことはないでしょう。
ここでは、会話時に堂々と振る舞うための心構えやテクニックを5つご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
この記事の目次
人と話すときに「オドオド」してしまう人の特徴やしぐさ
人と話をするときにオドオドしたり動揺してしまう人は、
「自分は小さい存在だ」
「相手は自分よりも大きい存在だ」
といった“否定的な思い込み”をもってしまっているケースが多くあります。
これは「人見知り」や「対人不安」の核となる考え方で、幼少期の家庭環境や成人してからの失敗体験やトラウマが原因になっていると考えられています。
- キョロキョロと視線が定まらない
- 体を揺らす(貧乏ゆすりなど)
- 相手の目を見ることができない
- 会話が飛び飛びになる・キャッチボールできていない
- 動きが速すぎる・余計な動きが多い
- 必要のないときに謝る・頭を下げる
- 距離を置こうとして逃げ腰になっている
これらのしぐさは、冷静に見ている相手からすれば”挙動不審”に感じてかもしれません。
たとえこちらが相手を気遣っているつもりでも、相手から見ると気持ちの良い態度とは言えないでしょう。
会話中に「オドオド・動揺」してしまうデメリット
会話中に「オドオド・動揺」してしまうことには以下のようなデメリットがあります。
- 落ち着きがなく頼りないイメージを与える
- 何か心の中で「企んでいるのではないか?」などと疑われる
- 仕事ができない人だと思われてしまう
- 「大切な仕事を任せられない」と評価されてしまう
- 強いストレスを受けてしまう
- 会話そのものがしんどく感じて嫌いになる
- 他人とコミュニケーションを取ること自体が苦手になる
- 会話そのものが”トラウマ”になる
- 出社拒否・引きこもりの原因になる
会話中に「オドオド・動揺」してしまうことには、相手に良くない印象を与えるデメリットだけでなく、そうした自分の姿を客観的に見ることで自信を失ってしまうケースもあります。
そうした体験が、さらにコミュニケーションを消極的なものとし、人付き合いを回避しがちになるといった悪循環を招くこともあるため注意が必要です。
堂々と会話するための心構えとテクニック5選
「堂々と会話するためのテクニック」をいくつか覚えておくと、それが自信につながり、円滑なコミュニケーションをとれることにもつながっていきます。
以下にご紹介する5つの方法をぜひ試してみてください。
①まずは姿勢から変えてみる
会話をするときに、他人に与える印象で大きなものは「姿勢」です。
たとえ滑舌が悪くても、会話スキルが低くても、姿勢さえ良ければどこか相手に「堂々とした印象」を与えることができるのも事実です。
「姿勢」は精神状態の現れでもありますが、”クセ”の要素も大きいと言えます。
普段から猫背にならないように気をつけておけば、いざというときにも自信のなさそうな姿勢にならずに済みます。
また、「姿勢の悪さ」というのは、自律神経にも悪影響を与えてしまいます。
猫背の状態では、背中や首にテンション(突っ張り)がかかり、全身も緊張しがちになります。
その背中の負担が精神状態にも”緊張”を伝えるので、普段から姿勢の矯正をすることは、精神を強くするトレーニングにもなるのです。
②声の出し方を変える
「声」も姿勢と同様に精神状態を映し出すものです。
自分の自信がある人は堂々とした抜ける声で話をするものですし、反対に自信のない人は声が上ずったり細く通らない声になりがちです。
声も姿勢と同じように、他人と会話が始まったその場で改善しようとしても、なかなかうまくいくものではありません。
これも普段から意識をし、トレーニングしておくことが大切です。
次のような簡易的なものでも十分に効果はあります。
- 腹式呼吸(お腹で呼吸をする練習)
- ロングトーン(「あーーー」などと長く声を出す練習)
- 滑舌を良くする(「あいうえお・かきくけこ」と五十音を明確に発音する練習)
- 声を前に出す(目の前の壁に「声を当てる」「声を投げる」ような意識で発声する練習)
これらを毎日少しの時間でも練習するだけで、声は見違えるように変わります。
堂々とした発声ができれば、声の振動が心地よくなり自然と自信を持てるようになるでしょう。
③自己暗示をかける習慣をもつ
会話は、「成功体験」によって自信がついて堂々としたものになっていきます。
過去に何度も会話で恥をかいてしまった経験があると、「また失敗したらどうしよう」「どうせうまく話せないだろう」というネガティブな思考が作り出されやすくなってしまいます。
一旦このような思考パターンが作られてしまうと、「負け癖」のようになってしまい、元に戻すことも簡単ではありません。
こういった状態を打破するためには、「自己暗示」をかけることが効果的です。
中でも「アファメーション」という自己暗示テクニックは、メンタルの強化やパフォーマンスを向上させる方法として注目されています。
「自己暗示」というと難しそうに感じますが、「一定のフレーズ」を普段から言葉にすることを習慣化するだけで出来ます。
他人との会話が苦手で、ついオドオドした行動をとってしまう人は、次のようなフレーズを口癖にすると効果的です。
- 「私は他人と会話するのが得意だ」
- 「私は周りの人と楽しく会話できる」
- 「私はどんな人とも対等に会話することができる」
- 「私は積極的な態度で人と関わることができる」
上記のように、「肯定的な」フレーズを口にするのがコツです(紙に書くとさらに効果的)。
このテクニックを習慣化することで、徐々に会話に対する『不安』や『恐怖』が解消されていき、やがて会話を楽しいとすら感じられるはずです。
④良い意味での適当さを身につける
人前でオドオドしたり堂々と話をできないときは、「完璧主義」的な考え方になっていないか確認してみてください。
完璧主義な考え方は過度でなければそれほど悪影響を及ぼすことはありませんが、たいていは自分を苦しめる「ストレスの根源」となります。
例えば「失敗は許されない」「恥は絶対にかきたくない」といったような思いが強すぎると、極度の緊張状態を引き起こし、それが心の動揺にもつながっていきます。
「良い意味での適当さ」を身につけることで、リラックスして人と関わることができるようになり、自然に堂々とした態度をとれるようになるのです。
また、「完璧にこなそう」という意気込みは、相手に「緊張感」として伝わってしまい、会話の中に流れる空気感をピーンと張り詰めさせる原因にもなります。
この張り詰めた空気感は自分の方へもフィードバックして、さらに緊張感を強めてしまうこともあります。
「失敗してもいいや」「恥をかいてもいいや」と思えるようになれば、過度な緊張感がとれ、より自然体で会話できるようになるでしょう。
⑤恐怖心や不安が強い場合は『セロトニン不足』を疑う
会話での「オドオド・動揺」は、精神状態の悪化によっても起こりやすくなります。
精神状態が悪化することでストレスに弱くなり、他人と会ったり会話をするだけで過度な緊張を感じることも少なくないのです。
ストレスや精神状態に関係する脳内物質で、第一にチェックしたいのが「セロトニン」です。
セロトニンは人間の感情を冷静に保ち、恐怖や不安を打ち消す働きをしますが、不足することで情緒不安定になったり、根拠のない不安や恐怖を感じやすくなります。
- 夜に眠ることができない・朝目覚めがスッキリしない
- 急に不安になったり恐怖を感じることがある
- 意欲が湧かない
- 気温変動に弱くなる
- 痛みに弱くなる
- 感情のコントロールができない
といった状況ならば、それは「セロトニン不足」が原因かもしれません。
セロトニンは「トリプトファン」というタンパク質に含まれるアミノ酸の一種から作り出されます。食品やサプリメントから上手に摂取するように心がけることも大切です。
少しでも会話中の「オドオド・動揺」を和らげられるよう、ここでご紹介した5つの方法をぜひ実践してみてください。
少しでも良くなることを願っています。
参考文献:コミュニケーションにおける表情および身体動作の役割
対人関係において不安や緊張を覚えやすく、実生活で精神的苦痛や疲弊を感じやすい性質や傾向を『シャイネス』といいます。
シャイネスの中には、『内気』や『恥ずかしがり』、『人見知り』といったものも含まれ、それが原因で人付き合いを避けてしまう方は多いとされています。
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